目次
リスティング広告における基礎
まずは、そもそもリスティング広告とはなにか概要をご説明します。
リスティング広告とは？
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などのサーチエンジンでキーワードを入力しインターネット検索を行った際、表示される検索結果一覧の上部または下部に表示される文章ベースでの広告のことです。表示される広告は、検索の際に入力されたキーワードに連動して関連性の高いものが表示されます。
具体的にいうと、例えば「テレアポ 代行」と検索した場合、
『テレアポ代行ならお任せ！』
『成果報酬型のテレアポ代行』
というような、テレアポ代行に関連した［広告]が検索結果一覧の上部・下部に表示されます。
これが、リスティング広告です。
リスティング広告には、別名がある。
リスティング広告には、以下のような呼び方も存在します。
▶検索エンジン連動型広告
リスティング広告は、広告主が指定したキーワードで検索エンジンに広告を出稿し、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示される仕組みになっています。そのためリスティング広告は「検索エンジン連動型広告」と呼ばれることもあります。
▶PPC
PPC（＝ Pay Per Click）とは、その名の通りユーザーがクリックした分だけ広告費用を支払うタイプのインターネット広告の形式のことです。Google、Yahoo!などの検索エンジンに広告を出向し、ユーザーがそのキーワードで検索を行うと連動して検索結果に広告が表示される仕組みになっています。
一般的に、PPCはリスティング広告と同義で使用される言葉ですが、PPCはリスティング広告の『ユーザーがクリックした分だけ広告費用を支払う』という形式を指した言葉であるため、リスティング広告という言葉が意味するものとは厳密には違います。
リスティング広告の特徴
では、リスティング広告には、いったいどんな特徴があるのでしょうか。
１. 広告費用の設定に特徴あり！
リスティング広告の費用は、入札制で決まります。どういうことかというと、同じキーワードに対して複数の企業がリスティング広告を出稿しようとした場合、そのキーワード＝広告枠に対してより多くの出資を行った企業から順に、検索結果の上位に広告が出稿れるような仕組みになっています。そのため、あまり競争率の高くないキーワードに対しては低額で上位表示を狙うことができ、逆に人気のキーワードになればなるほど、上位表示をさせるためには広告費用も高額になるという訳です。
２. 低予算ではじめられる
リスティング広告はクリック課金という料金体系のため、低予算ではじめることができます。枠を購入するタイプの広告では、広告がクリックされなかった場合でも広告が掲載されているだけで料金が発生するものもあります。リスティング広告に関しては、クリックされた数に応じて費用を支払うためそのような事態を心配する必要がありません。
また、Googleの提供している「キーワードプランナー」を利用すればそのキーワードがどの程度クリック数が見込めるのか目算を立てることができるため、おおよその掛かる費用を予測することもできます。
高確度でCVに繋がる！
次に、リスティング広告が他の広告手法と比較して特徴的なのは、確度の高い見込み顧客を中心に獲得することができるという点です。
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されます。そのため、無作為に不特定多数のユーザーが訪問するサイトに表示される広告と違い、そのキーワードに対して興味・関心の高いユーザーだけが広告を目にすることになります。
具体的な例で紹介しましょう。
例えば、あなたが「WEBマーケティングの運用代行」をサービスとして扱う事業者だったとします。その場合、受注の可能性が高い、最も見込み顧客として獲得したいであろう層は、WEBマーケティングの運用代行にニーズが顕在化した層になります。その層というのは、「マーケティング」というカテゴリの中で、「WEBマーケティング」に興味・関心があり、さらにWEBマーケティングの「資格」でも「書籍」でもなく、「代行」業者を探しているユーザーです。そのため、「WEBマーケティング 代行」というキーワードでWEBを検索したユーザーだけに広告を出せれば、ピンポイントで見込み顧客に訴求できる、というワケです。ですから、リスティング広告から得られる見込み顧客というのは、キーワードの選定次第で受注する確度の高い層だけに絞り込むことができるのです。
このように、設定するキーワード次第で広告から流入したユーザーに対する、CV率が変化します。
このCV率を高める方法として、「ビッグワード」 「ミドルワード」 「スモールワールド」に着目したキーワード選定が有効です。
検索キーワードは主に、「ビッグワード」 「ミドルワード」 「スモールワールド」の３種類に分けることができます。ビッグワードとは、検索数が多いキーワード。一方、スモールワールドは検索数が少ないキーワードです。「では、ビッグワードを狙えば単純に成果がでるのでは？」と思われたかもしれませんが、ちょっと待ってください。
ビッグワードはその言葉の定義が広く、その為検索数も多くなっています。それ故に、意図していたターゲットとはズレたユーザー＝CV しないユーザーが広告をクリックする可能性が高くなってしまうのです。
CVを狙うと考えた際に、この理由からミドルワードやスモールワードを狙ったほうがCV率が高くなります。キーワードの選定では、ユーザーが検索の際に入力しそうな単語を選ぶだけではなく、広告が意図しないユーザーにまでクリックされてしまわないように複数の単語を組み合わせてミドルワード・スモールワードとなるようなキーワード設定を行うと、CV率が高くなります。
配信開始・停止がすぐ行える
リスティング広告は、配信開始・停止がいつでも簡単に行えるという特徴もあります。広告の効果が思ったよりも悪く、原稿の修正や配信停止を行いたいなどの希望が発生した場合、あるいは急ぎで広告を打ち出し集客したい場合など、ネット上から直ぐに配信開始・停止の手続きを行うことができるため、状況に合わせた広告出稿が可能になります。
広告の中には、週や数ヶ月単位といった期間で契約を行うものもありますが、そうした広告では契約期間の途中で広告を取り下げることは難しいでしょう。リスティング広告なら、いつでも簡単にネット上から広告出稿・停止の手続きが行えるのです。
しかし、デメリットもある
リスティング広告にも、デメリットはあります。
１. 運用の手間が掛かる。知識も必要。
リスティング広告は運用型広告のため、活用するためには運用の手間が掛かってきます。
原稿の執筆や、LP（※１）の作成、計測結果の集計などがその主なものになります。
また、出稿している広告の管理画面の操作方法、入札基準、専門的な用語など、知識も必要になってきます。
場合によっては、専門の企業に運用代行を依頼するのも一つの手です。
２. 競合の多いキーワードは高額
リスティング広告の費用は入札制で決まるため、人気のある、競合も多いようなキーワードは必然的に高額になってしまします。
検索数が多く、CVが発生し易いキーワードは既にほかの企業が参入している可能性が高く、競合と張り合うとなると経済的な力も必要となってきます。如何に検索数がある程度ありながらもCVが見込め、且つ競合が少ないキーワードを見つけられるかが、リスティング広告を成功させる鍵となります。
※１ LP（＝ランディングページ）・・・URLをクリックした際に、辿り着くウェブページ。ここでは、広告をクリックした際に辿り着くページ。
リスティング広告を利用するには？
Google、Yahoo!とそれぞれの検索エンジンによって広告出稿のやり方は変わってきます。
Googleの場合は、『Google AdWords』、Yahoo!の場合は、『Yahoo!プロモーション広告』というサービスで出稿を行います。
どちらも専用ページから申し込みを行う必要があるため、興味のある方は上記サービス名を検索してみてください。
また、リスティング広告の基礎解説資料として、当社運営のマーケティング資料ダウンロードサイト「マーケメディア」に掲載されている中でも、以下の資料は非常にわかりやすく解説しています。
無料でダウンロード可能ですので、ご興味ある方はぜひ、ご覧ください。
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