目次
インフルエンサーの種類
インフルエンサーとは、インスタグラマー・ブロガーなどのうち、ネット上で情報発信すると多くのユーザーが注目する影響力の高い人のことです。具体例としては、次のような方々が該当します。
1. 有名人(芸能人などの著名人)
2. 特定分野の専門家
3. 積極的に情報発信を行う個人・人気ブロガー
インフルエンサーマーケティングは、こうしたインフルエンサーをキャスティングするところから始まります。「1. 有名人」や「2. 専門家」のインフルエンサーの大部分は芸能事務所に所属しているタレントやモデルであるため、直接交渉をしないでマネジメントをしている会社に委託して交渉をする方が効率的です。
また一般個人のインフルエンサーを募集する場合は企業が拡散したい情報と、報酬を公開し、プロモーションの協力者となるインフルエンサーを募集する方法もあります。
数字から見るインフルエンサーマーケティングのインパクト

それぞれのインフルエンサーが担う役割を正しく理解する上では、統計データを見ることが望ましいでしょう。例えば、図の①にあるように、SNSを始めとする口コミを参考に購買アクションを起こす割合は、若年層ほど多くなっています。また、SNSをきっかけに商品購入・サービス利用をしたことがある割合は、全体の1/4程度という調査結果が存在します。
そして、「果たしてインフルエンサーマーケティングが購買機会を生み出すのか?」という疑問を持っている方へご紹介したいのが、図の②統計データです。
まず、インフルエンサーの投稿チェックの状況については、40代でも4人に1人、20代に関しては約2~3人に1人が投稿チェックを実施しているといいます。そして、図の③から読み取れるように、インフルエンサーの投稿に影響を受けた割合は、そのうち約半数を数えます。
この結果から、インフルエンサーの投稿をチェックしている人々のうち、少なくとも1割以上は購買行動を起こした経験があることになります。このような特性を踏まえると、インフルエンサーマーケティングは一定以上の購買機会を生み出していると評価できるはずです。
では、各世代のターゲットにリーチするためには、どのようなインフルエンサーを活用する必要があるのでしょうか?
ここで参考にしたいのが図の④の統計データです。例えば、各種SNSを活用する場合には、それぞれのユーザーが利用しているSNSの特性を押さえる必要があるでしょう。
このユーザー層の特性を押さえた上で、実際にアサイン(指名)するインフルエンサーの得意分野を掛け合わせて考えていく必要があります。
①出典:口コミサイト・ インフルエンサーマーケティングの 動向整理 - 消費者庁
②③出典:口コミサイト・ インフルエンサーマーケティングの 動向整理 - 消費者庁
④出典:平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 - 総務省
インフルエンサーマーケティングの種類
インフルエンサーマーケティングを実施しようとした場合大きく分けて以下の3つに分類できます。
・SNSでの発信を中心としてインフルエンサーマーケティング
・インフルエンサー個人のブログで発信を中心としたインフルエンサーマーケティング
・外部メディアを活用したインフルエンサーマーケティング
インスタグラムを活用したインフルエンサーマーケティング
Instagramの中には、知名度は高くないものの、有名人顔負けのフォロワーを抱えるマイクロインフルエンサーと呼ばれるインフルエンサーが数多く存在しています。女性が多く、コスメや食品、ファッションなどのジャンルを中心にプライベート色が強いコンテンツが投稿されています。投稿は写真が中心となりますが、コメントとハッシュタグを添えることができるので、商品の発売日などの情報を伝えたり、公式アカウントに誘導したりすることが可能です。ただし、リンクを張ることができないため、Webサイトに直接誘導することはできません。インフルエンサーを利用したキャンペーン」を展開し、既にフォロワーの多いインフルエンサーに投稿をしてもらうことが有効的です。また写真を中心とした共感型のメディアであるため、ターゲットに受け入れられるクリエイティブを重視したマーケティングを心がけることがポイントです。
Twitterを活用したインフルエンサーマーケティング
Twitterは「情報の拡散性が高い」「拡散されるスピードも早い」という特性があります。
また、実名を基本としたFacebookと比較し、匿名性の高いTwitterは、消費者のリアルな声が投稿されるケースが多いです。Twitter上で話題になったりする投稿の多くはインフルエンサーが関与することによって発生します。その点から企業のインフルエンサーマーケティングでも活用されています。
Facebookを活用したインフルエンサーマーケティング
Facebookにおいてインフルエンサーは生まれにくいSNSメディアといわれています。
Facebookはあくまでも交友関係を持つ人同士が相互にフォローし合うSNSであり、芸能人や著名人のアカウントをフォローするというような使い方はされません。
また、Facebookの友達に登録できる最大数は5,000人しかおらず、それが拡散の限界とも言われています。
YouTube動画を活用したインフルエンサーマーケティング
言わずと知れた最大の動画プラットフォームで、比較的長めのじっくりと見てもらうブランディング価値を広げていくインフルエンサーマーケティングに効果的です。10代~20代の若年層の利用が多いため同ターゲットに対するマーケティングをしたい企業向けです。今や企業の公式チャンネルよりも個人のYouTuberが多く、影響力が大きいという事例も珍しくありません。最近では以下のように動画を作ってインフルエンサーマーケティングを展開しい企業とYouTuberをマッチングするサービスも登場しています。
ブログを活用したインフルエンサーマーケティング
歴史の長いインフルエンサーマーケティング手法。テキスト+画像+動画で訴求することが可能なため、依然効果が高いインフルエンサーマーケティング手法です。最近ではネイティブ広告として用いられることも多くなっています。ブログの中の一コンテンツとしてTwitterやInstagramなどのSNS投稿を組み合わせて実施されることが多く、訴求力は高いインフルエンサーマーケティングと言えます。
インフルエンサーマーケティングに有効的なツール・サービスまとめ
expaus(フロントディール株式会社)

インフルエンサーマーケティングの自社運用を実現するツール。
仲介者を通さずに直接発注できるため、業界最安値レベルでインフルエンサーPRの実施が可能。登録しているインフルエンサーのほとんどが、フォロワーを1万人以上保有しファッション、コスメ、フードの20代後半から30代前半の女性の登録が特に多いのが特徴。最適なインフルエンサーとコラボするために、それぞれのフォロワーの分布情報・男女比率・興味分野などを把握して、ターゲティングを行う事もできます。
第2広報室(株式会社サウスポー)

クチコミプロモーションを効果的に実施できる商品モニターサイトです。会員数は2万5,000人、女性会員比率は90%で、なかでも20代から30代のF1層が多い。会員は、サンプリングで使用した商品のクチコミ・意見・感想をさまざまなWEBサイトで投稿シェアする。
一人当たり1個のサンプリングで、平均2メディア以上の波及が見込める、優良会員がそろっている点が特徴。
drip(株式会社ドリップ)

専門的な領域でファンを持つブロガー、通称「バリスタ」を活用した製品・サービスのPRプラットフォーム。PRをしたい商材に合わせて適切なバリスタを選定、提案してくれる。バリスタが抱える読者層は主に20代前半の男性が多く、現状テレビや雑誌でリーチのしにくい層へアプローチをすることが可能。また、抱える読者はそれぞれが情報感度が高く発信力がある者が多いためサービスの立ち上げ、初期の話題作りに向いている。
influencer One(株式会社レモネード)

インスタグラム特化型インフルエンサーマーケティングプラットフォーム。インスタグラマーを活用するインフルエンサーマーケティングを手軽に実施できる便利なツール。無料ではじめることが可能。
Tofu Analytics(株式会社misosil)

SNSキャンペーンのハッシュタグ分析や広告効果のモニタリングを自動化するマーケティングツール。
施策の効果測定や拡散に貢献しているインフルエンサーを一目で把握することができる。以下のような活用が可能。
・SNSキャンペーンの反響モニタリング・効果測定
・拡散に貢献しているインフルエンサーの特定
・競合SNSアカウントの調査・トレンド分析
・消費者の感情・インサイト調査・リスク分析
CLOUD CASTING(BIJIN&CO.株式会社)

CLOUDCASTINGは簡単にキャスティングが出来るサービス。“属人的で不透明だったキャスティング業務”をシステム化し、より早く、よりシンプルな価格でサービスを提供。トップインフルエンサーからマイクロインフルエンサーまで、全国規模でのキャスティングが可能なため、簡単に多人数を起用できる。