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リスティング運用代行という選択肢
リスティング広告というと、現在もインターネット広告の主流になっており、実に多くのユーザーに活用されています。ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードに応じて、関連した広告を検索結果に表示できる、「リスティング広告」。少額の予算から始められることもあり、様々な広告主に利用され、急速な成長を遂げていきました。
リスティング広告の黎明期は、まだ利用者が少なかったこともあり、”広告を出稿すれば簡単に成果が得られていた”といっても過言ではありません。しかし、広告出稿が増えるに従って、クリック単価は高騰し、徐々に思うような成果が得られなくなっていきます。そのような状況下で、高い成果を出すための専門家として、リスティング運用代行会社が増えて行ったのです。
多くの企業が運用代行会社を利用するワケ
事実、リスティング広告の運用代行会社は数多く存在しており、実に様々な企業が運用を委託しています。その背景には、継続的に成果を出せていたり、運用代行を活用することで、自社に確かなメリットをもたらすことができていたりするからに他なりません。
では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
委託する上でのメリット・デメリットとは?
リスティング広告の運用代行を任せる上での主なメリット・デメリットとしては、次のような観点が挙げられます。
運用代行会社を使うメリット
・変化が激しい業界の情報をいち早く仕入れ、実際の運用に活かしてくれる
・蓄積したノウハウを元に、専門的なアドバイスが受けられる
・運用に要する時間を削減でき、広告主の本業に集中することができる
運用代行会社を使うデメリット
・広告運用の流れを掴みづらく、ノウハウが社内に残りづらい
・一定の手数料が発生する
・インハウスで運用する場合と比べて、運用実態が掴みづらい
上記のようなメリット、デメリットを比較したうえで、運用会社へ委託するかどうかを判断する必要性があります。
リスティング運用会社を選ぶ際のポイント
実に様々なタイプの運用代行会社が存在しますが、前述のように、やはり一定の判断基準やポイントは存在します。今回は、それらの基準の中でも極めて基本的な5つのポイントをご紹介します。
契約期間は長すぎないか
一般的に、契約段階でリスティング広告の運用期間を何ヶ月か定める必要があります。ここで最低契約期間が長すぎる(例:3ヶ月以上)場合には注意が必要です。例え、途中でパフォーマンスが悪くて運用代行会社をスイッチしようとしても、契約満了までは継続する必要が出てきてしまうからです。
運用に自信がある会社であれば、必要以上に契約期間を長くする必要はないはず。疑問に感じた場合には、その根拠や背景をきちんと確認しましょう。
手数料は妥当か
多くの運用代行会社は、リスティング広告の運用手数料を「運用費の20%」程度に設定しています。これ以外に費用がかかる場合や、これよりも高く設定されている場合には、何が他社と違うのか(他社よりも何が優れているのか)具体的にチェックすることが大切です。
計測方法や報告頻度は妥当か
リスティング広告が認知拡大や見込み客の獲得、売上の向上を目的として行っている以上、その費用対効果や成果指標はきちんと確認することが大切です。その上で、広告費を調整したり、戦略を練り直したりする必要があります。
成果指標の計測方法や共有・報告頻度はどのように設定しているか確認し、内容がクリアな運用代行会社を選ぶようにしましょう。また、運用代行を行う当該スタッフ(担当者本人)と直接対話ができるかどうかも、パートナー選びの重要なポイントになります。
資格保有者は一定数以上いるか
リスティング広告の運用に関連する資格としては、「Google AdWords認定資格」や「Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定資格」などが存在します。このような資格を持っているか否かによって、そのスタッフや企業の姿勢を図ることができます。
過去の運用実績は十分か
リスティング広告の運用成果は、データに基にした改善ノウハウの蓄積に大きく関係します。広告主の業界や商品特性に精通しているかどうかも関わってくるため、過去の実績や成功事例、運用上のポイントや注意点についても事前に確認してみましょう。
ナレッジの蓄積と透明性が大切
結論として、運用代行会社はリスティング広告を通じてどれだけの成果を出せるのか、その背景や根拠をきちんと確認することが重要です。蓄積したナレッジを元に、どのような仮説を立てて広告運用を行うのか。どのように検証や効果測定を行っていくのか。これら一連の流れについて、透明性を持った運用を行ってくれる会社こそが、自社にとってベストなパートナーになる可能性が高いと言えます。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひリスティング広告の運用に最適なパートナーを見つけてください。