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SNS広告が注目を集める理由
SNSは、入会時にユーザー情報が登録されます。
年齢、国籍、性別、居住地域や興味関心のあるジャンルなど、詳細なプロフィール設定をすることで、ユーザーはより親密なコミュニティを形成していきます。
多くのSNS運営サイトの規約には、プライバシーに抵触しない範囲において、ユーザーのライフスタイルをより充実させる情報を提供するため、登録情報を活用する旨が記載されています。さらには、ユーザーが「いいね」などのSNS内における反応を示す「ボタン」を押したコンテンツの、情報を収集・反映することでフォームに登録されたユーザー属性だけに留まらない、顧客のアクティブな関心をリアルタイムで割り出すことができるのです。
つまり、SNS広告は従来のWEB広告では実現できなかった、極めて精度の高いターゲティングに基づいたPRを行うことができるという特徴を持っています。
具体例を挙げれば、
・「20代後半の男性を対象にプロモーションをしたい新商品」
・「中学受験を控えた子供を持つ家庭がターゲットとなる教育サービス」
など、ごく限定的な層に向けてピンポイントな発信が可能になります。
SNSはマーケティング施策において、マーケティングの要となるユーザーや顧客の「情報の吸い上げ」があらかじめ行われている環境であるため、このように直接的に購買に結びつく「動線」を確保することができ、非常に有利にマーケティングを行うことができる環境です。このような背景から、現在多くの企業がSNSマーケティングに参入していることがわかります。
他の広告手法との比較 ~SNS広告の示す、新たなマーケティングとは〜
SNS広告とは異なるリスティングとアドネットワークなどの特徴
もちろん、一般的なWEB広告においてもWEB上の行動履歴によるフィードバックをともなうターゲティングは行われています。例えば、リスティングはユーザーの検索したキーワードに関連のある広告を表示させる手法です。検索連動型広告ともいい、直近の検索内容がダイレクトに影響するため、自社サイトへの誘導がスムーズであるという強みがあります。
或いはアドネットワークを活用した広告配信施策では、アプリやサイト上に設けられた複数の広告枠にアドネットワークに出稿した広告が自動で一度に表示される仕組みですが、発信するサイトの条件を絞ることで、ターゲットにリーチできる広告配信を行うことができます。また、アドネットワークの場合は多数の広告配信媒体ネットワークを一カ所に束ねて、複数媒体にまとめて広告配信を行う仕組みのため、広告掲載にかかわるあらゆるリソースを節約できるメリットがあります。
SNS広告が示した新たなマーケティングの在り方
前述のようなリスティング広告やアドネットワークを活用した広告配信などの「WEB広告」と「SNS広告」との最大の違いは、SNS広告ではユーザー自らによって登録されたプロフィールに対して訴求が可能である、という点です。特に、ライフスタイルの多様化とともに成長を見せているニッチな産業の広告には、ユーザーの登録した興味・関心や年齢、居住地などプロフィール情報が、効果的且つ効率的な広告配信を行ううえで非常に有益でしょう。また、こうした仕組みは保険や不動産、ブライダル関連など、顧客のライフステージに寄り添ったプランを提供することが重要となる業界のサービスにも最適な仕組みと言えます。ただし、この情報の活用に関しては、SNSメディアごとにターゲティングのアルゴリズムが異なるため注意が必要です。
また、SNSユーザーは自身の形成しているコミュニティのなかで情報発信や受信を行っているため、顧客を1人獲得するとそこからさらにコミュニティ内へ口コミ等で情報の波及が見込めるといった点も、大きなメリットです。
終わりに
今回はSNS広告の特徴について解説しましたが、SNSはブランディングなどの他のマーケティング戦略にも使える土壌といえます。
SNSマーケティングのなかでも、とりわけ広告出稿に関していえるのは、その特徴は詳細なセグメント力にあるということです。
他のWEB広告ではターゲット層を狙い撃ちして獲得することができずに困っていらっしゃる方は、SNS広告を検討してみてはいかがでしょうか。