リアル行動
ターゲティング

リアルな行動データを活用して投資効果の測定や見込み客の絞り込みへ

新しいマーケティング手法として注目されている「リアル行動ターゲティング」。リアルな行動データを収集・蓄積・分析して広告の投資効果を調べたり、対象の見込み客を絞り込んで商談の成功率を高めたりするのに有効だ。

リアルな行動データがもたらすターゲティング手法

　Web上におけるユーザーの行動データを活用するデジタルマーケティングの手法は、オフライン（リアル）にも適用され始めている。ユーザーのリアルなデータを収集・蓄積・分析してターゲットとする見込み客をより高度に絞り込み、目標の達成率を向上させようというものだ「リアル行動ターゲティング」は今最も注目すべき取り組みの1つといえる。
　オフライン（リアル）の行動データの分析結果に基づくリアル行動ターゲティングは、例えば「自動車を所有する30代男性」「健康食品に興味のある50代女性」といった、より具体的なターゲットを選定することが可能になる。ターゲットを絞り込んだ上でダイレクトメールを配信するなどの施策を打てば、テレビCMや新聞広告、電車の中吊り広告のようなターゲットを特定しないマスマーケティングに比較して、より高い費用対効果が得られる。
　またリアル行動ターゲティングは、顧客属性を基にして個別にマーケティング施策を行うワンツーワンマーケティングにも応用することが可能だ。例えば大手ファミリーレストランチェーンでは、実店舗に来店した顧客のPOSデータを分析し、ターゲットの客層と好みのメニューを類推し、スマートフォン用アプリを通じてターゲットのニーズに合ったクーポンを出し分けるという施策を行っている。