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記事チラ見せ
●はじめに
中国で越境ECプラットフォームを展開するYmatouは「2016年上半期中国での
海外からのEC購入レポート」を発表した。それによると中国でのオンラインで海外から購入する越境ECマーケットは、2015年で約16兆円にのぼり中国国内GDPのシェアの1.3%を占めていた。中国の人口で計算すると、国民一人の年間越境EC
での消費額はおよそ1万円(1元=16円)となる。
今や中国全土の消費者はオンラインでYmatouのような越境ECプラットフォームを通じて、およそ68カ国、2万種類以上ブランド、28万にものぼる商品が簡単に手に入る時代になっている。そのため消費者は、自由に商品のブランドと産地と品質を選ぶことが可能だ。このような状況の中、実際に中国の消費者がどのような商品を求めているのかデータで見ていこう。
※Ymatou(洋码頭)は中国国内第7位のECプラットフォームで海外から商品を購入する越境ECをメインに取り扱っている
●中国全土に広がる越境EC消費の波
当該レポートによると、オンラインで越境ECを利用している消費者は大都市(上海、北京、天津、広州、武漢、南京、瀋陽、西安などの一線都市)から中規模の都市(青島、長沙、合肥、南昌、長春などの地方の中核都市の二線都市)にまで広がりを見せていた。
大都市と比べて、中規模以下の都市(三線都市)の消費者の方が強い購買力を示していたことも興味深い。Ymatouを通じて収集したデータを分析した結果、一人当たりの平均消費額と都市部住民の平均可処分収入を計算すると、貴陽、南寧、昆明などの中規模以下の都市の消費者の方がより多くの買い物をしたことになる。富裕層が多い紹、嘉、寧(紹興、嘉興、寧波)地域の消費者は越境ECにより慎重であることが分かった。都市別の越境EC消費額のトップ30ランキングをみると、中規模以下の都市(以下グラフの緑)が半分以上を占める。原因としては、これらの都市から海外旅行へ行くことが比較的少ないことが考えられる。
記事でご紹介していること