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記事チラ見せ
●はじめに
eコマースというオンラインでモノを購入出来る仕組みが世に出て20年強。今では国内に30万とも50万とも言われるECサイト・ネットショップがひしめき合っている状態だ。しかし、この急速な店舗数の拡大と相反し、ECサイト・ネットショップを運営するためのスキルとノウハウを持った人材は不足する一方だ。ECサイト向け転職サイトを運営する株式会社アドブレイブのデータによると2014年と比べ2015年の求人数は4.4倍となるなど、人材不足はデータ面からも確認されている。今回はそのような人材不足を解消するべく、ECサイト事業者向けに人材の派遣・紹介などを行っているサービスを見ていく。
●そもそもなぜEC業界は人材不足に陥っているのか
そもそもなぜEC業界ではECサイトを運営する人材が不足しているのか。これは業界を俯瞰的に見ていく必要があるが、その原因は3点あると考えられる。1点目は、前述したように急速に拡大する店舗数により、単純に絶対数が足りなくなっているという状態であること。10年前・20年前と比較して数万人~数十万人規模で必要絶対数が増えたことは大きな要因だろう。2点目は幅広い業務を高いレベルでこなすことが求められる点。ECサイト運営は、商品企画からサイト設計、集客施策、商品写真撮影、画像加工、キャッチ作成、顧客対応、在庫管理などきりがないほどの業務の幅を求められ、かつそれぞれをかなりハイレベルでこなす必要があるのだ。このような人材はそうは多くは存在しないため、少人数で運営をしている店舗においては一人が複数の役割をこなす必要があり人材への要求が高くなり、多人数で運営している店舗においては、個別の業務領域への要求が高くなりがちのため人材が不足している状態となるのだ。3点目は、2点目とも関係するが、そのような人材の社内での評価制度が未整備であることや、市場全体でのスキルに対する給与などの報酬が低く、認知が低いことが挙げられる。医者、弁護士などはもちろん、一般的に認知されている美容師、調理師などより圧倒的に認知が低く、市場での資格制度などの整備も追いついていない状況だ。そのためそのようなスキルを持った職種を目指そうという意識を持つ
記事でご紹介していること