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アリババの怒涛の買収攻勢は
アジアのEC業界をどのように変えていくのか

記事チラ見せ

●はじめに
中国最大のEC事業者として知られている、アリババによる買収劇が
昨年後半に立て続けに発表され、世界中で大きな注目を集めている。
アリババは中国経済の成長の鈍化(2007年の14.16%から2015年は6.81%へ)と足並みを揃えるように、ここ数年は成長のスピードが鈍ってきている。アリババの流通総額(GMV)は成長はしているものの、
前年比成長率で見ると、ここ数年は市場予想に届かず右肩下がりの傾向が続いている。今回はその買収がそれぞれ何故行われ、今後どのような影響が出ると予測できるのかを詳しくみていきたい。

●アリババとは
アリババは1999年にB2Bの商取引をマッチングするサービスのアリババドットコムを開設し、B2Bに特化したECサイトとしては世界トップクラスのシェアを獲得している。
コミュニケーションには英語が中心に用いられ、中国と世界を結ぶ国際貿易の場としても盛んに利用されている。
その他に、中国で80%のシェアを誇るアジア最大のC2CのECサイト淘宝網(Taobao.com)や、中国国内のB2CのECサイト天猫(Tモール)を運営している。
このように、アリババグループは多数のサービスを世界190か国で提供する、アジア最大の電子商取引グループである。

アリババの買収劇といえば2005年10月にYahoo!の中国版である「Yahoo中国」を買収したことでも業界を騒がせたが、ここ最近もその攻勢は緩む気配がない。

記事でご紹介していること

  • はじめに
  • アリババとは
  • Youku Tudouの買収
  • 香港サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙の買収
  • Ele.meの買収
本記事は、エンパワーショップ株式会社が運営する
『eccLab(eコマースコンバージョンラボ)』から提供されております。