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2016年4月1日、株式会社AOI Pro.のグループ会社であるナカミノ株式会社は、株式会社Quark tokyo(クォークトーキョー、以下 Quark tokyo)に社名を変更し、新たなスタートを切った。
Quark tokyoは、ナカミノ株式会社を母体に、株式会社AOI Pro.、株式会社ビジネス・アーキテクツから各領域のスペシャリストが参画して誕生した、動画を中心としたソリューションを展開するデータ&クリエイティブ・カンパニーである。今回は、どのような背景からQuark tokyoの始動に至ったのかを、代表取締役CEOの楽々朝光氏、取締役COOの塩見則明氏、取締役CMOの服部タカユキ氏の3人に伺った。
分断されたマーケティング施策の限界
近年とりわけ注目されている動画をはじめ、リスティング広告、バナー広告、DSP広告などマーケティング施策は多様化している。その一方で、各種施策を講じながらも求める成果を得られずに悩む企業は多い。まずは、その原因を楽々氏に伺った。
「それぞれの効果のみにとらわれるあまり、各施策が『分断されている』ことによって部分最適にとどまっているのが大きな原因です。また、マーケティング全体を見通さず“とりあえず”施策を開始してしまい、KPIを明確にしないまま運用することも成果獲得を阻む原因です」
楽々氏の話を受けて、塩見氏がマーケティングでの成果獲得に必要な2つのポイントを示す。
「1つ目のポイントは、『全体最適を目指すこと』です。各施策をひとつのマーケティングとして捉え、最終的なコンバージョンや売上をどうすれば向上できるかを考えて取り組まなければなりません。
2つ目のポイントは、なぜその施策を行わなければならないのかを『具体的なKPIとして明確にすること』です。また、KPIを明確にしてこそ、PDCAを回して改善を繰り返すことが可能になると言えます」
さらに、この2つのポイントを意識することはもちろん、マーケティング施策の効果を高めるためには、動画を活用することも欠かせないという。
なぜ、Quark tokyoは動画を中心に据えるのか?
「動画には、ブランドリフトやエンゲージメントといった長いスパンの効果があり、リスティング広告やバナー広告よりも多くの情報を提供できます」と、塩見氏はマーケティングで動画を活用することの利点を説明する。
一方で、服部氏は動画を活用する場合にも「全体最適」と「KPIの明確化」がキーワードとなり、「“動画ありき”ではなく、動画を中心としていかにマーケティング施策全体で成果をあげるのか。そのために、動画でどのようなKPIを目指すのか。この2つの考え方をベースに、動画を活用すべき」と付け加える。
そして、Quark tokyoは近年注目されているこの動画を中心に、マーケティング施策全体のワンストップソリューションを提供する企業として始動した。
動画を中心としたワンストップな
マーケティングソリューションを提供!
楽々氏は、Quark tokyoの役割を次のように説明する。
「Quark tokyoは、お客様のパートナーとして上流のコンサルティングからマーケティング施策、効果測定や継続的な改善に至るまでをサポートします。それゆえ、KPIを明確にし、効果測定を繰り返しながら長期的にPDCAサイクルを回して、マーケティングの質を高めることが可能です。また、マーケティング領域のスペシャリストが集まっているため、共通のデータに目を向けて全体最適につながる戦略をワンストップで展開できます」
では、Quark tokyoが特に強みを持つ領域とは。塩見氏に伺った。「映像制作事業を手掛けるAOI Pro.のグループ会社であるQuark tokyoには、映像制作の経験が豊富なスペシャリストが多数参画しているため、特に動画を中心としたマーケティングが大きな強みです」
つづけて、動画を中心としたマーケティングの効果事例として、某社の新サービス立ち上げにともないサイト制作や動画制作といったメディアプランニングをQuark tokyoが実施した事例について紹介してくれた。この事例では、東京、大阪、名古屋の3都市で同じインプレッション数を割り振りプロモーションしたそうだ。その際、東京でのみ動画を活用したところ、他の2つのエリアと比べて東京はおよそ10倍ものコンバージョン数を獲得したというのだ。
この事例からも、マーケティングにおいて動画は効果的な施策であることが分かる。さらに、塩見氏は「まだ一般に認知されていないサービスを認知させるうえで、動画は特に役立ちます。動画でブランドを認知させ、その後バナー広告やリスティング広告へと誘導してコンバージョンの獲得へとつなげられますから」と他の施策と比較した場合の動画の強みを説明する。
一方で、マーケティング施策の多様化する中で戦略的なマーケティングを実現するには、データの活用が不可欠である。この点について、塩見氏はQuark tokyoではDMPデータを利用した戦略企画制作にも対応していると話す。
「クライアント様は、スクリプトにタグを貼り付けるだけで当社のDMPデータと簡単に連携させられます。クライアント様のデータとQuark tokyoのDMPデータを組み合わせて、より多くのデータに基いた分析と戦略を実現できます」
数年後にはアジア各国にも、動画を中心とした
マーケティングソリューションを展開
今日、国内市場は人口減や市場の縮小といった厳しい課題に直面している。しかし、服部氏は「提供している商品やサービスが正しければ、このような課題を乗り越えられる」と強調したうえで、次のように語る。「デジタル化した今日のマーケティングで、生活者に対してしっかりとアプローチできれば、商品やサービスの売上を拡大できます。そして、Quark tokyoでは動画を中心としたワンストップなマーケティングソリューションによって、お客様をサポートします」
そんなQuark tokyoの今後の展望は、1年後あるいは2年後のアジア展開だ。社名に日本を象徴する都市である「tokyo」と入れたのも、将来的な海外展開を見据えてのことなのだとか。Quark tokyoのけん引する動画を中心としたマーケティングが、日本を、ひいては世界を席巻する日もそう遠くないのかもしれない。
Professional Profile
株式会社Quark tokyo
代表取締役CEO
楽々朝光(ささ ともみつ)
1973年生まれ。立教大学経済学部卒。
卒業後1996年4月より株式会社AOI Pro.にて、広告制作業務を担当。数多くのTVCMを中心とした映像を手掛ける。
2015年4月より、新規事業開発をメインとする部署に異動。今までのキャリア、人脈をいかして2016年4月より株式会社Quark tokyoの代表として就任。
Professional Profile
株式会社Quark tokyo
取締役COO
塩見則明(しおみ のりあき)
1971年生まれ。上智大学外国語学部卒。
卒業後1995年4月より株式会社博報堂にて、TVCFほか、戦略立案等に携わる。
外資系金融機関等を経て、2014年4月より、Qurak tokyoの前身となるナカミノ株式会社の代表としてオンラインコンテンツの開発や戦略立案に特化。
2016年4月より株式会社Quark tokyoのCOOとしてCEOのサポートを行う。
Professional Profile
株式会社Quark tokyo
取締役CMO
服部タカユキ(はっとり たかゆき)
1974年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
卒業後1998年4月より株式会社アサツーディ・ケイにて、コピーライターとしてキャリアをスタート。
Fallon Tokyo Inc. Saatchi&Saatchi Fallonにてアジアリージョンクリエイティブディレクター、シニアクリエイティブディレクターを歴任。
2013年、株式会社AOI Pro.に入社し、株式会社ビジネス・アーキテクツの取締役CCO社長室長を兼務。
2016年4月より株式会社Quark tokyoの取締役CMOに就任。
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