ソーシャルメディアマーケティングとは？簡単にわかる基本と始め方

「ソーシャルメディアマーケティングとは何か」

「ソーシャルメディアにはどのようなものがあるのか」

そんな悩みをお持ちの方はいませんか？

SNSは、ソーシャルメディアの一部ですが、SNSの利用者数は、年々増加しています。株式会社ＩＣＴ総研が5月17日、2022年度SNS利用動向に関する調査結果をまとめた結果によると、日本のSNS利用者は8,270万人(普及率82％)であり、2024年末に8,388万人へ拡大することが見込まれています。

では、ソーシャルメディアとは、そもそも何か解説してきます。

ソーシャルメディアってどんなもの？
ソーシャルメディアのメリット
ソーシャルメディアのデメリット
ソーシャルメディアマーケティングを始めるための基本
ソーシャルメディアをうまく使うためのコツ
ソーシャルメディアを活用するにはマーケメディアで資料チェック！

ソーシャルメディアってどんなもの？

ソーシャルメディアとは、インターネット上で誰でも情報を発信し、相互にやりとりができる双方向のメディアです。

ソーシャルメディアは、インターネット上で誰でも情報を発信し、相互にやりとりができる双方向のメディアを指す。

ソーシャルメディア（英語: social media）とは、誰もが参加できる広範的な情報発信技術を用いて、社会的相互性を通じて広がっていくように設計された仕組み、メディア、ウェブサイト、サービス、番組、アプリケーションのことである。
Wikipedia

よく「SNSと何が違うの？」と思う方も多いでしょう。ここでは、ソーシャルメディアの基本を簡単に解説します。

ソーシャルメディアとSNSの違い

ソーシャルメディアとSNSは、似たような言葉ですが少し違います。
ソーシャルメディアは、ブログ、動画共有サイト、掲示板など、情報を発信・共有できる幅広いサービスを指します。一方でSNSは、その中でも「人と人をつなげる」機能に特化したもの、たとえばFacebookやInstagram、LINEなどを指します。

（出典）総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」（平成27年） — 出典：総務省｜第2節ソーシャルメディアの普及がもたらす変化

つまり、SNSはソーシャルメディアの一部だと考えるとわかりやすいですね。

ソーシャルメディアの一覧

ソーシャルメディアにはさまざまな種類があります。たとえば次のようなものです。

Facebook

特徴: 世界最大級のSNS。幅広い年齢層が利用。
利用シーン: 企業の公式ページ、イベント告知、顧客とのコミュニケーション。
おすすめポイント: ビジネス情報の整理やコミュニティ形成に向いている。

公式サイト：Facebook

Instagram

特徴: 写真や動画を中心としたビジュアル重視のSNS。
利用シーン: 商品写真の投稿、ブランディング、広告。
おすすめポイント: 若い世代への訴求やおしゃれな投稿でファンを獲得。

公式サイト：Instagram

X（旧Twitter）

特徴: 短いメッセージでリアルタイムに情報を発信。
利用シーン: トレンド情報の発信、キャンペーン告知。
おすすめポイント: 即時性が高く、話題作りや拡散に強い。

公式サイト：X（旧Twitter）

LINE

特徴: 国内最大級のメッセージングアプリ。
利用シーン: クーポン配信、セール情報の通知、個別メッセージ対応。
おすすめポイント: 顧客との直接的な接点を持てる。

公式サイト：LINE

YouTube

特徴: 世界最大の動画共有プラットフォーム。
利用シーン: 商品説明、会社紹介、ブランドストーリーの発信。
おすすめポイント: 長尺動画で詳しく伝えられる。

公式サイト：YouTube

TikTok

特徴: 短尺動画を中心としたSNS。特に若年層に人気。
利用シーン: 楽しい動画コンテンツ、エンターテインメント性の高い投稿。
おすすめポイント: 流行を取り入れた投稿で拡散力を発揮。

公式サイト：TikTok

特徴: ビジネス特化型SNS。主にBtoB向け。
利用シーン: 採用活動、ビジネスパートナーとのつながり作り。
おすすめポイント: 専門的な情報発信やネットワーキングに最適。

公式サイト：LinkedIn

特徴: 画像を収集・共有するプラットフォーム。
利用シーン: 商品アイデアやデザインのインスピレーションを与える投稿。
おすすめポイント: ビジュアルでのアイデア提案やブランド構築に強い。

公式サイト：Pinterest

Threads

特徴: Instagramと連携した短文投稿SNS。
利用シーン: リアルタイムの情報発信や短文での交流。
おすすめポイント: Instagramフォロワーとのクロス活用が可能

公式サイト：Threads

Threadsの使い方や登録方法やインスタ連携とは？

ブログプラットフォーム（例: WordPress、はてなブログ）

特徴: 長文記事や専門的な情報を発信する場。
利用シーン: 企業のオウンドメディア、製品レビュー。
おすすめポイント: 検索エンジン経由での集客が期待できる。

公式サイト：WordPress、はてなブログ

掲示板（例: Reddit、5ちゃんねる）

特徴: ユーザー同士が意見交換や議論を行う場。
利用シーン: 市場調査、コミュニティの形成。
おすすめポイント: ニッチなテーマのコミュニティにアプローチできる。

公式サイト：Reddit、5ちゃんねる

動画ライブ配信プラットフォーム（例: Twitch、ニコニコ生放送）

特徴: リアルタイムでの動画配信に特化。
利用シーン: 製品発表会、ゲーム実況、ライブイベント。
おすすめポイント: 視聴者とのリアルタイム交流が可能。

公式サイト：Twitch、ニコニコ生放送

Wikipedia

特徴: 誰でも情報を編集・共有できるオンライン百科事典。
利用シーン: 製品情報やブランドストーリーの発信。
おすすめポイント: 信頼性のある情報提供に向いている。

公式サイト：Wikipedia

ポッドキャスト（例: Spotify、Apple Podcasts）

特徴: 音声コンテンツを配信するメディア。
利用シーン: ブランディング、専門知識の共有。
おすすめポイント: 視覚を使わないため、移動中や作業中のリスナーにアプローチできる。

公式サイト：Spotify、Apple Podcasts

クラウドソーシング・評価プラットフォーム（例: Yelp、Googleマップレビュー）

特徴: 商品やサービスのレビューや評価が集まる場。
利用シーン: 顧客の意見収集、口コミ活用。
おすすめポイント: 信頼性の高い情報源として消費者に活用される。

公式サイト：Yelp、Googleマップレビュー

Q&Aサイト（例: Quora、Yahoo!知恵袋）

特徴: 質問と回答を通じて情報を共有する場。
利用シーン: 商品やサービスに関する疑問への回答、信頼性向上。
おすすめポイント: 見込み顧客の疑問に直接応えることができる。

これらのプラットフォームは、SNSとは異なる目的や特性を持ち、特定のユーザー層やニーズに応じた効果的な活用が可能です。SNSと組み合わせて使うことで、より幅広いマーケティング活動を展開できます。

公式サイト：Quora、Yahoo!知恵袋

テレビや他のメディアとの違い

ソーシャルメディアとテレビや新聞などのマスメディアとの違いも押さえておきましょう。

双方向性: テレビが「一方的に情報を届ける」のに対し、ソーシャルメディアは「お客さんと直接やりとりできる」場です。
即時性: 情報をすぐ発信できるので、タイムリーな宣伝が可能です。
コストの低さ: ソーシャルメディアはアカウントを作るだけで始められ、広告を出す場合も比較的安価です。

たとえば、地元のお店が今日のランチメニューをInstagramに投稿すると、その日のうちにお客さんが来てくれることがあります。こういった柔軟さがソーシャルメディアの強みです。

ソーシャルメディアの基本がわかれば、次に「どう使うか」を考えやすくなります。次は、ソーシャルメディアのメリットや注意点について解説していきます。

ソーシャルメディアのメリット

ソーシャルメディアを使うと、多くの人に情報を届けたり、お客さんと直接コミュニケーションを取ることができます。

ただし、使い方を間違えるとトラブルに発展することも。

下記は、ソーシャルメディアのメリットです。

たくさんの人に情報を届けられる
投稿した内容がフォロワーやその先の人たちにどんどん広がるため、宣伝効果が大きいです。テレビCMのように多額の費用をかけなくても、多くの人に知ってもらうチャンスがあります。
コストを抑えられる
アカウントを作るだけなら無料で始められ、広告を出す場合も少ない予算で効果を期待できます。中小企業や個人事業主にもぴったりです。
お客さんの声を直接聞ける
コメントやメッセージを通じて、お客さんが何を求めているのかをリアルタイムで知ることができます。「こういう商品が欲しい」などの意見をもとにサービスを改善することも可能です。

例えば、ある小さなカフェが「新しいメニューのアイデアを募集！」とInstagramに投稿したところ、多くのフォロワーが意見を寄せ、それがきっかけで新商品がヒットしたという事例があります。

ソーシャルメディアのデメリット

ソーシャルメディアにはリスクもあります。デメリットや注意すべきポイントをしっかり押さえて運用を行いましょう。

炎上のリスク
投稿内容や言葉遣いが誤解を招いたり、不適切だと判断されると批判を受けることがあります。これがいわゆる「炎上」です。投稿前にしっかり確認する習慣をつけることが大切です。
運用に時間と手間がかかる
定期的に投稿したり、コメントに返信したりする作業が必要です。これが負担になる場合は、専任の担当者を決めたり、ツールを活用して効率化するのが効果的です。
効果が出るまでに時間がかかる
すぐにフォロワーや再生回数が増えるわけではありません。地道に続けていくことで結果が出てきます。
プライバシーの問題
顧客の個人情報を扱う場合、その管理には細心の注意が必要です。万が一漏洩すると信頼を失うリスクがあります。
投稿管理が難しい
チームで運用している場合、誰がどんな内容を投稿するのかルールを決めておかないと、思わぬトラブルが起きることがあります。

ソーシャルメディアマーケティングを始めるための基本

マーケリー

ソーシャルメディアマーケティングを始めたいけれど、何から手をつけたらいいかわからない方も多いのではないでしょうか？

ここでは、初めての方でも迷わず取り組める3つの基本をご紹介します。

どんな目的で使うかを決める

まずは、ソーシャルメディアを使う目的を明確にしましょう。目的がはっきりしていないと、何を投稿すればいいのか迷ってしまいます。

ブランドを知ってもらう
「新しい商品やサービスをもっと多くの人に知ってほしい」という場合、認知度を高める投稿が中心になります。たとえば、商品を使った動画やお客さんの声を紹介する投稿が効果的です。
新しいお客さんを増やす
集客が目的なら、特典やクーポン情報を定期的に発信するのがおすすめです。「フォローしてくれたら割引します」といったキャンペーンも効果的です。

目的が決まると、投稿の方向性が自然と見えてきます。

誰に届けたいのかを考える

次に、「ターゲット」を決めましょう。ソーシャルメディアでの投稿は、多くの人に見てもらえる反面、誰に向けて発信するのかが曖昧だと効果が薄くなってしまいます。

お客さんの特徴をイメージする
年齢や性別、趣味やライフスタイルを考えることで、どんな内容が響くのかが見えてきます。
お客さんの悩みに寄り添う
たとえば、「忙しい主婦」をターゲットにするなら、「時短レシピ」の動画や投稿が効果的です。

あなたの商品やサービスを「必要としている人」に向けて情報を発信することが大切です。

投稿する内容を計画する

最後に、投稿する内容を計画しましょう。思いついたときに投稿するのではなく、あらかじめスケジュールを立てておくと、継続的な運用が楽になります。

写真や動画を使う
テキストだけでは目に留まりにくいので、商品やサービスをわかりやすく伝える写真や動画を活用しましょう。
季節や流行を意識する
季節感や流行を取り入れた投稿は多くの人に共感されやすいです。たとえば、春には「お花見セット」、夏には「涼しいアイテム」といったテーマを取り入れてみましょう。

計画をしっかり立てておくことで、投稿の質が向上し、フォロワーからの信頼も高まります。

次は、使うプラットフォームごとの特徴と効果的な使い方をご紹介します。

ソーシャルメディアをうまく使うためのコツ

ソーシャルメディアで効果を出すためには、ただ投稿するだけでは足りません。ちょっとした工夫やコツを取り入れることで、より多くの人に情報を届けることができます。

ここでは、ソーシャルメディア運用を成功させるためのコツをご紹介します。

最初は小さな目標から始める

ソーシャルメディアを始めるときは、いきなり大きな成果を目指さないことが大切です。たとえば、「最初の1か月でフォロワーを100人増やす」「週に1回投稿する」といった小さな目標を立てましょう。

なぜ小さな目標が重要？
無理な目標を立てると、途中でやる気を失いやすくなります。少しずつ成果を積み重ねることで、やりがいを感じながら続けられます。

お客さんの反応をチェックする

どんな投稿が反響を呼ぶのかを知ることも重要です。投稿した後は、いいねの数、コメント、シェア数などを確認しましょう。

反応を見るポイント
たとえば、「特定の商品を紹介した投稿がよくシェアされた」場合、その商品や関連テーマをもっと投稿してみると効果的です。インサイト機能があるプラットフォームでは、それを活用してデータを詳しく分析するのもおすすめです。

投稿を少しずつ工夫していく

投稿内容を少しずつ改良していくことで、フォロワーの興味を引きやすくなります。たとえば、写真の撮り方を変えたり、動画に字幕を付けたりするだけでも効果があります。

具体的な工夫の例
写真の場合、背景を明るくしたり、商品の使い方がわかるように構図を工夫すると注目されやすくなります。動画では、最初の3秒で「面白い」「役立つ」と感じてもらえる内容を入れると、最後まで見てもらいやすくなります。

コツを取り入れることで、ソーシャルメディアの運用がスムーズになり、成果も着実に上がります。

ソーシャルメディアを活用するにはマーケメディアで資料チェック！

ソーシャルメディアを活用するには、他社の成功事例や、参考になる資料を閲覧することがおすすめです。

マーケティングに関するさまざまな資料（ホワイトペーパー）がマーケメディアには掲載されているので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

ソーシャルメディアマーケティングの今後について

ソーシャルメディアは進化し続けています。新しい技術やトレンドが次々と生まれ、今後どのように変化していくのか注目されています。

ここでは、今後のソーシャルメディアの可能性についてお話しします。

AIで投稿のタイミングや内容を最適化

AI（人工知能）は、ソーシャルメディア運用に大きな影響を与えています。投稿のタイミングや内容をデータに基づいて分析し、最適な方法を提案してくれるツールがどんどん進化しています。

どんなメリットがある？
AIを使えば、投稿を「いつ」「どんな内容で」行うのが効果的かがわかります。これにより、フォロワーのエンゲージメント（いいねやコメント）を最大化できます。
具体例
「平日の夕方に投稿した方が多くの人に見られやすい」「動画の長さを20秒以内にすると再生率が上がる」など、具体的なアドバイスを受けられるツールも増えています。

テレビやイベントと組み合わせた活用法

ソーシャルメディアとテレビ、リアルイベントの連携が進んでいます。たとえば、テレビCMで告知したキャンペーンをソーシャルメディアでも展開することで、幅広い層にリーチできます。

新しい使い方の例
ある企業がテレビ番組内でクイズを出題し、回答をソーシャルメディアで募集したところ、多くの人が参加し、SNS上での注目度も大幅に向上しました。
イベントとの組み合わせ
イベントのライブ配信を行うことで、その場にいない人にも体験を共有できます。これにより、イベント終了後も話題が広がる効果があります。