SNSマーケティングは、X (旧Twitter)やInstagramといったソーシャルメディアサービスを活用し、企業のブランディングや販売促進などのマーケティング活動を実施するWebマーケティングの手法です。
スマートフォンの普及でSNSの利用者は増加し、特に若い世代の間では、情報収集の中心的なツールとなっています。SNSに親しんでいる就活生のなかには、SNSマーケティングに携わりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、新卒でSNSマーケティングやWebマーケティング職に就くのは難しいと言われているのが現状です。一体なぜなのか、そしてどのように求人を探したらいいのかをご紹介します。
なぜ新卒でSNSマーケティングは難しいのか
SNSマーケティングを含めたWebマーケティングの仕事に就くのは、新卒では難しいと言われています。そのおもな理由は、次の3つです。
ほかの職種より求人が少ない
マーケティング職は、営業職などと比べても、組織に占める人数が少ない職種です。大手企業の場合は10人以上在籍している場合もありますが、基本的には数人程度で、非常に狭き門となっています。
そのため新卒社員がSNSマーケティングの職に就くのは、かなり難しいことだといえるでしょう。
経験者が優遇されている
SNSマーケティングに限らず、Webマーケティング職は経験者が優遇される傾向にあります。なぜならWebマーケティングの対応範囲は広く、基礎知識を学ぶだけでも最低6ヶ月程度は必要だと言われているためです。
また企業の事業内容やターゲットとしている顧客層など、自社に関するさまざまな知識も身に着けなければなりません。
基礎知識を身につけたらすぐに戦力になるわけではなく、実務経験が必要となるため、新卒にはハードルが高いのが現状です。
豊富な知識と高いスキルが求められる
マーケティングの業務では、さまざまな知識とスキルが求められます。数字に強いことはもちろん、情報収集能力、分析能力、プレゼン能力、コミュケーション能力なども必要です。
さらにSNSマーケティングでは、トレンドの理解や発想力、柔軟性なども求められるでしょう。
トレンドの入れ替わりやテクノロジーが進化するスピードが目まぐるしいため、確かな知識と経験に基づいた判断が必要となります。新卒の場合は教育に時間と予算をかける必要があり、余裕のない中小企業では難しいのが現状です。
新卒でSNSマーケティング職に就くには?
狭き門ではありますが、新卒でもSNSマーケティング職に就くことは可能です。ここからは、内定を勝ち取るためにしておきたいことをご紹介します。
マーケティングの知識を身につける
マーケティングの知識は、一朝一夕で身につくものではありません。そのため、学生のときからマーケティングのノウハウを勉強しておくことが大切です。
インターネットや本を活用すれば、それほどお金をかけずにマーケティングの知識をゼロから学べます。ただし、なかには古い内容もあるため、情報の鮮度を確認するようにしましょう。
Webマーケティングのスクールを受講する
本やインターネットなど独学で学ぶだけでは、実践的な知識は身につきません。Webマーケティングの知識やスキルを体系的に学ぶのであれば、スクールの受講がおすすめです。
スクールの受講にはそれなりの費用はかかりますが、基礎知識から実践的な知識まで網羅できる点がメリットです。近年は学割を提供しているスクールも増えてきたので、自身の知識レベルなどに応じて比較検討してみましょう。
自分でSNS運用をする
SNSマーケティングで成果を上げるには、SNSを深く理解していなければなりません。自分でSNSを運用して有益な情報を発信しつづけることは、内定を勝ち取るための大きなアピールになります。
たとえばブログの運営をすると、ライティングやSEO改善、Webサイト制作、などの経験が積めるでしょう。検索上位を獲得したりアフィリエイトで稼いだりした経験があれば、十分実績として扱ってもらえます。
またSNSでインフルエンサーとして活動をしていると一部の免除してくれる企業もあるので、新卒でもSNSマーケティングに携われる可能性が高くなるでしょう。
インターンシップに参加する
新卒でSNSマーケティングに携わるためにも、Webマーケティング会社のインターンシップには積極的に参加しておきましょう。インターンシップでは実践的な業務を体験できるだけでなく、選考で有利になるケースが多いためです。
職場体験は入社後のミスマッチを防ぐ目的もありますが、企業の本音としては、優秀な学生を早期に確保したいという思惑があります。学生側にとっても、会社や実務の理解が深まるだけでなく就職活動の予行演習ができるメリットがあるため、インターンシップ情報はこまめにチェックしましょう。
SNSマーケティングの新卒求人の探し方
SNSマーケティングの新卒求人を探すには、求人掲載数の多いサイトに登録してこまめに情報をチェックすることが大切です。
求人掲載数が多く、情報も豊富なおすすめサイトをご紹介します。
マイナビ
株式会社マイナビが運営する求人サイト「マイナビ」は、学生の利用率が高い新卒採用・就活サイトで、テレビやラジオのCMといったプロモーションに力を入れています。企業掲載数、学生登録数ともにナンバーワンを誇り、業界や組織の規模を問わず、多くの企業が幅広く利用しているサイトです。
Webイベントや大規模な就活イベントも開催しており、首都圏だけでなく地方でもセミナーや研修に参加できます。
就職活動に不安を抱いている人向けに個別カウンセリングを実施したり、豊富な就活ノウハウをサイトに掲載していたりなど、企業・学生どちらにもメリットが大きい求人サイトといえるでしょう。
リクナビ
マイナビに次ぐ規模を持つのが「リクナビ」です。株式会社リクルートが運営するサイトで、マイナビと一緒に登録する学生も多くいます。
マイナビのほうが若干企業数は多いものの、大きな差はないため、両方登録しておけば就職活動の幅は広がるでしょう。
就職活動に関するノウハウや事例、採用専門家のコラムなども掲載されているため、求人検索以外にもさまざまな情報収集ができます。
キャリタス就活
「キャリタス就活」は株式会社キャリタスが運営するサイトで、年間を通して多くの合同説明会を開催しているのが最大の特徴です。その回数は年200回以上にも及び、全国各地で開催されています。
企業・学生ともに「気になる」を送る機能があり、お互いに自分の存在がアピールできる点も特徴です。
またサイトの使いやすさ、就活アドバイザーの対応も評価が高いサイトになります。
あさがくナビ
「あさがくナビ」は株式会社学情が運営する新卒採用サイトで、新卒学生対象のダイレクトリクルーティングサイト会員数ナンバーワンを誇っています。
登録学生の約80%が中小企業を志望しているため、やりがいを感じられる中小企業の求人が多い傾向です。
スカウト機能があるため、プロフィールを充実させておけば、自分にマッチした企業からオファーが届く点も大きなメリットでしょう。
よくある質問
最後に、SNSマーケティングに関するよくある質問をご紹介します。
SNSマーケティングが上手い企業はどこですか?
株式会社Epace、株式会社グローバルリンクジャパン、株式会社Tenmu、株式会社ライトアップなどが、SNSマーケティングに強い企業として知られています。
SNSマーケティングに必要な資格は?
SNSマーケティングには、特に必要な資格はありません。しかし、マーケティングの知識は求められます。
SNSマーケティングの年収は?
SNSマーケターの平均年収は300~400万円ほどです。
SNS運用に向いている人は?
常に分析と改善を繰り返す必要があるため、分析力と柔軟性がある人が、SNS運用に向いています。
新卒でSNSマーケティングに携わるには事前準備が重要
新卒でSNSマーケティングの職に就くのは、きわめて狭き門と言えます。しかし学生時代からマーケティングを学んだりSNS運用に取り組んだりしておけば、内定をもらえる可能性は高くなるでしょう。
大切なのは、継続することです。マーケティングのトレンドはすぐに移り変わり、SNS運用は分析と改善を繰り返して成果が出るものになります。継続して実績を積み重ねていけば、企業からの印象もよくなります。
掲載数の多いサイトでSNSマーケティングの求人をチェックしながら、同時進行で実績づくりに取り組みましょう。
下記では、SNSマーケティングに関する包括的な内容をご紹介しています。
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