SNSが普及する中、SNS運用を始める方が増えています。個人から企業まで幅広く活用されるSNSマーケティングは、最初はどう進めるべきか分からない人も多いと思います。本記事ではSNS運用を始める前に読んでもらいたい、おすすめの本を紹介します。
今やSNSは幅広く活用され私たちの生活の一部となっています。利用者は個人から企業まで幅広く、企業によってはSNSを使ったマーケティングも利用しています。SNSは経済社会にとっても無くてはならない存在となっており、集客を目的としたSNS運用をする企業も増えています。
しかしSNS運用を始めるとなると、コツやテクニックなど、分からないことが多く出てきます。SNS運用を進めながら学んでいけば良いと思うかもしれませんが、SNSを使用したマーケティングの幅は広く、事前に知識があるのと無いのとでは利益率も変わってきます。
また、事前にSNS運用をする際の注意点やSNS運用のメリット、デメリット、コツなどを知ることで、不測の事態を回避できたり、より集客率を高めるポイントも得られます。
SNS運用を本で学ぶメリットとデメリット
SNSが普及する中、紙媒体の本を購入してSNS運用を学ぶのは抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、本で学ぶことで得られるメリット・デメリットがあります。両者をしっかりと捉え、上手にSNS運用の本を活用することで、今後のSNS運用に活かせます。
自分にぴったりのSNS運用の本を見つけるためにも、まずはメリットとデメリットを明確に捉えていきましょう。
SNS運用を本で学ぶメリットについて
【SNS運用を本で学ぶメリット1：SNS運用の知識を学べる】
本を購入し、活用する最大のメリットは、物事の背景を捉えられることです。インターネットの発展により、調べ物をするのにネットで検索をすると、多くの情報が出てきます。とても便利な反面、大きな落とし穴があります。
ネットで調べれば一瞬で情報を得られる反面、なぜその事実に至ったのか背景を見ることがありません。答えだけを与えられ、そこに至るまでの道筋が見えず本当の意味で情報を得て自分の力にすることが難しいのです。しかし、本にはSNS運用からマーケティングのいろはまで、ネットのように断片的ではなく集合体として情報が載っています。
【SNS運用を本で学ぶメリット2：情報の信頼性が高い】
インターネットで得られる情報は膨大であり、その中から自分の欲しい情報や知識を得るにしても、その情報が本当にあっているのかは簡単には分かりません。インターネットの普及により誰でも情報を得やすくなりましたが、その情報元はほとんど匿名が多いです。
SNS運用についての情報も例外ではありません。インターネット上の情報は、信頼性も得にくく、時には間違った知識を身に着けることにつながりかねません。
本は作者はもちろん、編集者、出版会社など多くの人が関与して一冊の本が出来上がります。プロの情報を元にした執筆やそれを支えている会社もあることで、情報の正確さや信頼性が高いと言えます。
【SNS運用を本で学ぶメリット3：場所を問わず勉強ができる】
インターネットで情報を得るためには、常にオンラインでいなくてはなりません。本は常に持ち歩くこともでき、ネット環境に関係なくオフラインで活用ができます。分からない事、欲しい情報を一冊の本で持ち歩くことで安心感も生まれます。
SNS運用を本で学ぶデメリット
【SNS運用を本で学ぶデメリット1：時間を消費する】
SNS運用に関する情報量は多岐にわたります。そのため、SNS運用に関する本は薄い本であることが少ないです。厚みのある本は読み終わるまでに多くの時間を浪費します。インターネットならば一発検索で分かるかもしれないのにと思うと、本を読む気が薄れてしまう場合もあります。本を読む前に必ず目次に目を通し、自分が得たい情報のページをチェックしておくと、時間の浪費が抑えられるのでおすすめです。
【SNS運用を本で学ぶデメリット2：情報が常に最新ではない】
インターネット上での情報は、リアルタイムで書き換える「更新」が可能です。しかし、本に関してはそうはいきません。発売当時は「最新」な情報であることは間違いありませんが、日が経っていくとそれが「古い」情報になることもあります。そのため、本を選ぶ前に本の発行日や載っている情報は最新かを確認し購入に踏み切ったほうが良いでしょう。
SNS運用を学べる本を選ぶポイント
SNS運用は新しいマーケティングです。そのため、一冊の本が万人にマッチングするかといったらそうはなりません。
まずは自分にマッチングするSNS運用の本に出会うにはどうするべきか、選ぶポイントを抑える必要があります。SNS運用を始めるにあたって自分にぴったりの本と出会いたい人は、まずはSNS運用の本を選ぶポイントをチェックしましょう。
SNS運用を学べる本を選ぶポイント1：本の読みやすさ
SNS運用を学ぶには、TwitterやInstagram、Line、Youtubeといった聞きなれた言葉だけではなく、ノウハウにちなんだ専門用語や知らない言葉が出てきたりと読み進める際に壁があります。SNS運用の知識がゼロから学ぶ人は分からない言葉や表現が出てくると深く理解できないまま本を読み終えてしまうという場合もあります。
まずは、自分が抱えている悩みとマッチングしているかどうか、自分が知りたいことが分かりやすく端的にまとめられているかどうか判断する必要があります。中にはSNS運用初心者用に分かりやすい表現を使っていたり、絵や漫画で表現している本もあるので、自分が読みやすい本を探してみてください。
SNS運用を学べる本を選ぶポイント2：本の発売日
常にトレンドや技術が変化しているSNS運用を本で学ぶためには、情報が最新であることが重要です。SNS運用の本を選ぶ際には発売日をチェックして、いつの情報が記載されているのかを確認しておきましょう。
中には、情報に改修を重ね改訂版として発行しなおしている本もあります。改訂版で発売している場合は、最新の改定があった本を選ぶようにしましょう。
SNS運用を学べるポイント3：SNS媒体によって本を選ぶ
ひとえに「SNS」と言っても、数多くの媒体があり、それぞれのサービスがあります。Twitter、Facebook、Instagram、Youtube、Lineや、最近ではTiktokも人気のサービスです。それぞれのSNS媒体に合ったマーケティングを行う手段もあります。しかし、知識がなくゼロからのスタートの人には、全てを網羅することは難しいと言えます。
SNSを運用するには、運用する自社に適したSNSを決めることが重要です。また、選んだSNS媒体に対し、どのようなSNS運用を行っていくのか、コンテンツを広げていくにはどうすればよいかなど、自分の目的を見据えて情報収集を行うのがおすすめです。
SNS運用の基礎知識を身につけたい方におすすめの本
SNS運用に関して、まずは基礎知識を身につけなければなりません。ただSNS運用を始めるだけでは、思ったような効果を得ることができなかったり、間違った運用方法で時間と労力ばかり取られることになりかねません。
SNS運用に関する基礎知識があればSNS運用を効果的に行うことができます。これからSNS運用を始めたいと思っている方にぜひ読んでもらいたい、SNS運用の基礎知識が学べる本を紹介いたします。
SNSマーケティングのやさしい教科書。
（画像参照：amazom）
SNS運用を目的としたマーケティングを初めて行おうという初心者に向けた本です。SNSマーケティングの基本から始まり、各種SNS媒体の説明や知識を深めるための解説を行っています。SNSの中でも人気とされるTwitter、Facebook、Instagramに関しては、まるまる一章を使って解説をしています。
SNS運用だけでなく広告を掲載する方法から活用まで、まさにデジタル時代にマッチングした本と言えます。実際にSNS運用したマーケティングの事例なども含まれているので、SNSマーケティングのイメージだけではなくノウハウやヒントが得られます。SNS運用をこれから行う人にぜひ読んでいただきたい本です。
デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 第2版
（画像参照：amazom）
（画像参照：amazom）
「やさしい」「あたらしい」「つかえる」という3つのコンセプトを置き、SNSマーケティングの第一人者、林雅之氏と本門功一郎氏が共同執筆した本です。3つのコンセプトがしっかりと立っているのと、急遽、SNS担当者に抜擢された人でも理解できるやさしい本を目指しているのが特徴的です。
SNS運用にはさまざまな媒体がありますが、こちらの本はFacebook、Twitter、Instagram、LINE、Youtube、Tiktokに共通する活用方法を掲載していることが特徴的な本です。大手企業におけるコンサルティングの経験を活かし、実例を交えたテクニックも紹介しているので、SNS運用を始める方に一度は読んでいただきたい本となっています。
SNS運用の勘所を捉えたい方におすすめの本
SNS運用だけではなく、どんな事業でも必ず抑えておくべき勘所があります。勘所を抑えることで自分が身につけたSNS運用の知識をさらに高めるだけではなく、色々と応用ができたり工夫を凝らすことができます。SNS運用のポイントとなる勘所を捉えたおすすめの本を紹介いたします。
基礎知識と共に本を読んで、SNS運用に関する知識や力をさらに高めてください。
SNSマーケティング100の法則 すぐに始めたい人の導入法・活用法
（画像参照：amazom）
SNS運用を試みると、成果が伸びなかったり、フォロワーが増えなかったりと必ずぶつかる壁があります。SNS運用を開始すれば良いのではなく、さらに発展させるにはどうすべきかを課題とし、解決に向けて解説をしている本になります。
SNSマーケティングの基本的な部分や仕組み、SNS運用方法を見直し、実務を交えたノウハウを具体的に本の中で解説しています。SNS運用を開始したものの上手くいかず、改めてSNSマーケティングを学びなおし解決法を見つけたいという方におすすめの本です。
共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る
（画像参照：amazom）
本の著者であるゆうこす氏はインフルエンサーとして活躍していますが初心者で知名度、フォロワーゼロの状態のTwitter運用からSNS運用を始めています。実体験をもとにしたフォロワーを増やす戦略が本の中で解説されています。
SNSを使用した集客で最も重要なのがフォロワーを増やすことだと言われています。ただフォロワーを増やせばよいのではなく、魅力的な内容を基にフォロワーのファン化を目指すことが第一とされています。
一つのSNSアカウントに対し、キャラクターづくりをすることでフォロワーのファン化につなげることを重要として、SNS運用に重要なフォロワーファン化までの方法を具体的に学ぶことができる本になっています。
SNS運用の実務に活かせる考え方を学べる本
SNS運用は企業も行っているマーケティング術です。SNSの知識や経験を実際に実務で活かしたいと思っても、どう活かすべきか見いだせないこともあります。
SNS運用の知識を実践に活かす上で、幅を広げるためには考え方から変えなければならない場合もあります。SNS運用の幅を広げることで、自分が得られる経験や利益も高まるので、ぜひ参考にしてみてください。
自由すぎる公式SNS「中の人」を明かす企業ファンのつくり方
（画像参照：amazom）
SNSアカウントの向こうには「中の人」がいます。特に企業のアカウントは会社の顔でもあるため、どう見られるべきか、どう見られたいかを意識し、SNS運用を行う際はブランディング目的でキャラクターを構成することも少なくはありません。
こちらの本は「中の人」にスポットライトをあて、実際にあった事例を基にSNS運用や発信の効果的な方法について学ぶことができる本です。SNS運用には、こういった方法もあるという知識と考え方の統一化を目指したい方にぴったりの本です。
企業を守るネット炎上対応の実務
（画像参照：amazom）
SNSは多くのユーザーが使用しているデジタルツールです。多方面から手軽に情報を得られることが最大のメリットではありますが、中には心無い人のネガティブな情報も拡散され、一気に広まって炎上に繋がるケースもあります。SNS運用するにあたり、不適切な発言や不祥事があってはSNSアカウントの維持にも関わってきます。
こちらの本は、SNS運用にとって恐ろしい「炎上」に対して特化している一冊です。炎上を防ぐために日頃からどういったことに気を付けるべきか、万が一でも炎上してしまった場合の対応方法など、SNS運用を考えている人は心得ておきたい内容が書かれた本です。
各SNS媒体特化編
SNS運用を目的とした本は、大きくSNSを使ったマーケティングを目的として書かれています。しかし、自分が持つSNSアカウントを活用するために、対象となるSNS媒体を主とした本を読みたいという方もいらっしゃると思います。
ここでは、SNS媒体に特化した本を紹介します。それぞれのSNS媒体をピックアップすることで、より深い情報を得ることができます。
ゼロからわかるビジネスInstagram 結果につながるSNS時代のマーケティング戦略
（画像参照：amazom）
こちらの本は、Instagramの特徴から始まり、フォロワーの増やし方のコツや売上を高めるポイントを捉えた具体的な方法が載っている本です。著者はSNSマーケティング専門のコンサルティング会社である「ホットマリン」のマーケティング部リーダーを務める朝山高至氏で、その高いスキルと経験を活かした本となっています。
Instagramは写真掲載を主としたSNSなので、写真の映える撮り方など細部までのテクニックを掲載しています。Instagramを使ったSNS運用を目指す方には、バイブルとなること間違いありません。
LINEマーケティング＆Lステップの教科書
（画像参照：amazom）
近年、LINEは企業でも使用されているコミュニケーションツールです。とても便利な機能満載のLINEですが、多機能すぎて把握しきれない、活用しきれないという方も少なくはありません。さらにSNS運用を考えている方にとって、いかに集客や売上につなげるか、その糸口が見えにくいのが難関ともなっています。
こちらの本は、LINEを使ったSNSマーケティングで集客や売上につなげるためのポイントや悩みを解決してくれる本となっています。また、LINE機能を活用した接客対応や問い合わせをスムーズに行える自動化機能「Lステップ」についても詳しく解説がされています。LINEを使用したSNSマーケティングの実績を事例としていくつか書かれており、LINEを使用したSNS運用のポイントをつかめる本になっています。
SNS広告の運用方法が学べるおすすめの本
SNS広告の運用方法について書かれている本は、非常に少ない傾向にありますが、まったくもってゼロではありません。自分が得たい知識と本がマッチングするかという問題はありますが、SNS広告を出すことにおいて予算や効率の良さを学ぶには本による情報収集が一番です。ここでは、数少ないSNS広告の本の中から選りすぐりの本を紹介いたします。自分が求める情報を当てはめ、マッチングする本を読んでみてください。
予算が見える・効果が上がる ネット広告徹底活用ガイド
（画像参照：amazom）
ひとえにSNS広告と言っても、表示の仕方や扱いもさまざまです。SNS広告とインターネット広告の違いから始まり、基本的な知識を基にさらに深めるといった内容で構成されています。
また、SNS広告以外に、リスティング広告などさまざまな類型に分けて説明することで、それぞれの広告における課金率から運用の難易度まで幅広く解説しています。
ビジネスを加速させるFacebook広告＆Instagram広告制作・運用の教科書
（画像参照：amazom）
タイトルの通り、FacebookとInstagramに初めて広告を出す方におすすめの本です。広告を出稿する方法から下準備、注意点、改善点などを的確にまとめ解説をしています。
Facebookプラットフォームが持つ、特有の機能を細かに説明してくれるので、FacebookやInstagram広告の経験がゼロの方におすすめの本と言えます。特に注目したいのが、Facebook広告の最大の特徴ともいえる縦型動画広告に関する解説です。知識を得ることで、売上を飛躍的に高めるノウハウも解説しているのは嬉しい点です。
SNS広告について、選りすぐりの本を紹介しました。本がとても少ない中、インターネット広告を仕事とした内容も、SNS広告を盛り上げる一つのきっかけになるかもしれません。
SNS広告の運用方法を「本」で学ぶ上で知っておくべき点
結果から述べると、現在出版されている本で、SNS広告に特化した本はとても少ないです。本がまったく無いわけではありませんが、SNS広告はSNSマーケティングを解説している本の一部として掲載されているケースが多く、SNS広告主体で書かれた本はほとんどありません。そのため、SNS広告を主体で学びたい方、仕事でSNS広告を扱う方にはマッチングする本に出会うのが非常に難しいのが現状です。
SNS広告を本で学ぶ3つの注意点
【その1：最新の情報ではないことが多い』
SNSは常にトレンドや市場の変化によって市場が変化しています。そのため、SNS広告の本を手にする時に、その情報が最新のものかと言われると判断が難しい状況にあります。常に最新の情報では無いと思い、本を参考にしながら最新情報を精査する姿勢が大切です。
【その2：本の通り成果が出ない可能性がある】
SNS運用で書かれている本は、著者の実例に基づき執筆されていることがほとんどです。しかしSNS広告は、広告費用や広告を配信するクリエイティブによっても大きく左右されるため、本で書かれた通りの効果を得られない可能性があります
【その3：情報や執筆内容に偏りがある】
SNS広告を扱った本に書かれている内容は、著者の経験則に基づき執筆されています。そのため、Facebookを使用している著者の本はFacebookに偏った内容や事例が執筆されていることがあります。そのため、自分がSNS広告に関して知りたい内容とマッチングするかの判断が非常に難しいです。
SNS運用を本以外で学ぶ方法
SNS運用について、各媒体を本以外で学ぶのならSNSを活用することがおすすめです。それぞれのSNS媒体では、すでにマーケティングのノウハウを習得した方が多くSNS運用をしています。自分が使用するSNS媒体のアカウントでフォローをし、そのノウハウや知識を得ることもできます。SNSを通じることで、常に最新の情報を得られるほかに、既に運用している方の方法やテクニック、考え方にもふれることができます。
ただし、気を付けたい点が情報の精査です。SNS上では正しい情報もあれば、間違った情報も多く飛び交います。自分が得た情報が本当に正しいのかどうかを精査し、判断する力が必要になります。そのため、この方法はSNS運用初級者には向きません。SNS運用を行い知識を得た中級、上級者が行える手段とも言えます。
SNS運用を本で学び、効果的なマーケティングを広げよう
SNS運用を本で学ぶには、本を選ぶポイントや自身が行うSNS運用の媒体によって本の内容も変わっていきます。さまざまな観点から、読んでいただきたい本をご紹介いたしました。SNSの世界は日々進化を重ね、どんどんと変わってきています。デジタル時代の流れに合わせ、SNS運用もどんどんと変わっていくので、常に最新の情報を基にし、本を活用した情報収集を行うようにしましょう。
コメント