SNS運用担当の仕事は投稿するだけじゃない?SNS運用の仕事内容5つをわかりやすく解説します!必要なスキル・資格・やりがい・大変なこともご紹介。これからSNS運用の仕事を始める方はぜひ参考にしてください。
「SNS運用担当の仕事内容は?」
「SNS運用の仕事に役立つ資格はあるの?」
「自社専業・兼業、他社専業・兼業ってどう違うの?」
といったSNS運用の仕事についての疑問にお答えします。これからSNS運用の仕事を始める方が知っておくべき内容です。ぜひ参考にしてくださいね。
■企業のSNS運用担当者とは?
企業のSNS運用担当者は、企業が持つSNSアカウントを運用することが仕事です。自社商品やサービスに関する情報発信や顧客とのコミュニケーションをSNS上で行います。SNS(ソーシャルメディア・ネットワーク・サービス)には、TwitterやFacebook、Instagram、TikTok、lineなどがあります。
SNS運用の仕事は、商品やサービスの認知拡大、イメージアップ、ファン獲得、ブランディング、信頼関係構築などに関わる、とてもやりがいのある仕事です。営業や事務など昔からある仕事とは違い、SNSが普及する最近に職業化した比較的新しい仕事です。
近年は商品やサービスの情報をSNSで収集する人が増えています。企業にとってSNS運用は顧客獲得の有効な手段となりえます。テレビCMやホームページとは違い、SNSは顧客とコミュニケーションを気軽にとれるため、うまく運用すれば、ファンを獲得し利益をアップすることができるでしょう。
SNS運用担当者の仕事分類|自社か他社か?専業か兼業か?
企業のSNS運用担当者の仕事については、SNS運用のみを仕事にしているか、他の仕事がありSNS運用が仕事の一部なのか、自社のSNSか他社のSNSか・・・というように、「自社専業」「自社兼業」「他社専業」「他社兼業」と分類できます。
大企業など規模の大きい企業では自社のSNS運用担当のみを選任に仕事にしている場合もありますが、WEBマーケティングや広報、WEB担当の仕事のひとつに含まれている場合が多いようです。求人目的のSNS運用では人事担当がSNS運用も仕事に含んでいるケースもあります。
SNS運用担当者の分類
■自社専業
自社専業は、自社のSNSアカウント運用のみ仕事とします。自社SNS運用の仕事を選任する企業は多くありません。人が多い大企業や一部上場企業でみられます。
■自社兼業
自社兼業とは、自社SNSアカウント運用の仕事だけでなく、広報やマーケティングなど他の仕事も兼業するSNS運用。
自社専業が自社アカウント運用の仕事のみ行うのに対し、自社兼業は自社アカウント運用だけでなくマーケティングや広報など、SNS運用以外の業務も仕事内容に含まれます。本来の業務をこなしつつ、自社SNS運用の仕事も任される場合が多いようです。
■他社専業
クライアントのSNS運用の仕事を行うSNS運用担当者です。Web制作会社やWebコンサルタント会社、フリーランスなどが、クライアントから依頼を受け、クライアントのSNS運用の仕事を行います。いわゆるSNS運用代行です。他社が運用することで、SNS運用に客観的な視線を取り入れることができます。
■他社兼業
Web制作会社やWebコンサルタント会社、フリーランスなどが、クライアントから依頼を受け、SNS運用を代行します。他社が運用することで、SNS運用に客観的な視線を取り入れることができます。他社兼業の場合は、クライアントのSNS運用代行だけが仕事ではなく、ホームページ作成など他の仕事も兼任しています。
■SNS運用担当者の仕事内容5つをわかりやすく解説
では、SNS運用担当者の具体的な仕事内容は何でしょうか?
SNS運用担当の仕事は主に以下の内容になります。
SNS運用担当の5つの仕事内容
- 戦略立案
- 関係者との打ち合わせ
- SNSに投稿するコンテンツの作成・投稿
- 効果測定
- ユーザーとのコミュニケーション
一つずつ詳しくご説明します。
戦略立案
企業がSNS運用を始める場合、まずは戦略を立てる必要があります。計画もなくやみくもにSNS運用を始めても、期待した効果は得られません。
SNS運用を何のために行うのか?KPIやKGIの設定は?ターゲットは誰なのか?どんな状態になれば成果が出ていると言えるのか?どのSNSを利用するのが最適なのか?どのようなコンテンツをどのタイミングで発信するのか?・・・など戦略を立てます。
関係者との打ち合わせ
SNS運用担当者は、開発担当・営業・マーケティング・広報など、各関係者と打ち合わせ
を重ねることになります。また、コンサルタントやインフルエンサーなど外部とのやりとりが加わることもあります。
商品・サービスの詳細確認や取材、撮影、正しい情報かどうかなど、関係者と調整を重ねます。
SNSに投稿するコンテンツの作成・投稿
SNSに投稿するコンテンツを作成します。ターゲットにささる、わかりやすい文章や画像、動画などを作成することが重要です。
どういう言葉や言い回しを使えばユーザーに投稿を見てもらえるのか、ユーザーの目に留まるデザインになっているのかを考えながら制作します。作成したコンテンツは各SNSの管理画面を操作して投稿します。どうタグ付けするのかも重要になります。
効果測定
SNS運用の仕事は投稿して終わりではありません。アナリティクスなどでデータを集積し、数値を分析して次の施策を検討します。
どの投稿が反応が良かったのか、ユーザーがコメントしたり導線通りにアクションを起こしたかなど、データを分析します。分析したデータから、今後の投稿内容を検討したり既存の投稿を改善します。
ユーザーとのコミュニケーション
SNSの投稿によせられたコメントやDMに返信します。コメントやDMに対し、どのような返信をすれば、ユーザーが商品に興味をもってくれるのか、ファンになってくれるのか、商品を購入してくれるのか、などを考えながら対応する必要があります。SNS運用の仕事は、ユーザーとの信頼関係構築や見込み客獲得などにつながる重要な仕事です。だれでも見れるコメントは、コメントした本人以外にも見られますので、真摯に対応しましょう。
■SNS運用担当に求められるスキルや素質
SNS運用の仕事はどのような人に向いているのでしょうか?
次に、SNS運用担当者に求められるスキルや素質をまとめました。
■わかりやすい文章を書くのが得意
SNSではわかりやすい文章が好まれます。また、ターゲットの性別や年齢に合わせた話し言葉、文字など文章表現を工夫すれば親しみやすさが増します。人に伝わりやすい文章を書ける人が向いています。普段からSNSを利用する人であれば感覚をつかみやすいでしょう。
■共感できる写真や動画を撮影・編集できる
SNSは画像や動画がかなり重要です。ターゲットが共感できる写真や動画を作成できるよう、撮影編集にはこだわりましょう。
■マーケティングの知識がある
SNS運用はSNSマーケティングの一部です。狙ったターゲットにささる投稿をして、ターゲットに行動(ホームページへやECショップへの誘導、アンケート回答、コメント、購入、拡散など)してもらうためには、マーケティングの知識が必要不可欠です。目標にした成果をあげるために、マーケティングの知識と経験がある人が向いています。
■最低限のITノウハウがある
SNS運用ではコンテンツ制作や投稿などの仕事があります。管理画面やツールの最低限の操作ができるようにしましょう。
■プライベートでもSNSを利用している
SNS未経験者がSNS運用担当者になった場合、炎上リスクが高くなり、企業イメージが悪くなる可能性があります。SNSの経験がゼロの人より、プライベートでもSNSを経験している人の方がSNSに関する知識があり、炎上リスクが低くなるでしょう。
また、SNSでの流行や言葉遣いなどを取り入れることで、より親しみやすいコンテンツになります。SNSを全くしない人より、普段からSNSを利用している人の方が炎上リスクやコンテンツ表現の感覚をつかんでいるので、素質があるといえます。
■流行やトレンドに敏感で、積極的に情報収集できる
流行やトレンドに敏感で積極的に情報収集できる人は、SNS運用担当に向いています。
SNSの流行のコンテンツやライバルの動向、人気アカウントの投稿内容などを分析できれば、自社のSNS運用に活かすことができるでしょう。
SNS内だけでなく、身の回りの流行やトレンドにもアンテナを張りましょう。新しい切り口を思いつくなど、よりSNS運用のアイディアの幅が増えます。
■コミュニケーションが円滑にとれる
SNS運用担当者にはコミュニケーション能力が必須です。
SNS運用の仕事は、社内外の関係者との打ち合わせや、ユーザーからのコメントへの返信など、他者とコミュニケーションを取る機会がかなり多くあります。コミュニケーションの如何はコンテンツの質にも関わってくるでしょう。良好なコミュニケーションがとれていれば、開発のこぼれ話なども聞けるかもしれません。
また、ユーザーの声から商品開発に役立つ情報を得ることもあるかもしれません。コメントやDMにうまく対応することで、ユーザーとの信頼関係構築や商品購入などのアクションにつなげることもできます。どのようなコメントをすればファンになってもらえるのかなどを考えながらコミュニケーションをとりましょう。
■誤った情報発信をしないという責任感がある
企業のSNS公式アカウントが発信する投稿内容は、企業の信頼に直結します。もし誤った情報を発信すれば企業の信頼が損なわれます。誤った情報を発信しないよう、関係者との打ち合わせや情報収集をしっかり行い、責任をもってSNS運用の仕事にあたりましょう。
■新しい知識や情報を学ぶことに前向きである
SNS運用の仕事は、目標の成果をあげるために、流行や、マーケティングなどを取り入れなければなりません。常に情報や知識をアップデートし、SNS運用に活かしましょう。
■ネットリテラシーがある
SNS運用は企業イメージやブランドに大きく影響する仕事です。炎上やマナー違反などがあれば、企業のイメージは損なわれる可能性があります。ネットリテラシーをしっかり学ぶ必要があります。
■SNS運用担当になるために必要な資格・有利な資格は?
SNS運用担当になるために必須な資格は特にありません。
就職や転職などでSNS運用の仕事を希望する場合などは、SNSマーケティングの知識やスキルを客観的に証明できる「SNSエキスパート検定」などの資格があれば、就職活動が有利になるかもしれません。
「SNSエキスパート検定」とは、SNSの基本の習得から、SNS運用の実践スキルの習得までを目的とする検定です。就職や転職時のスキル証明にはもちろん、今現場でSNS運用の仕事をしている方にもピッタリの資格です。初級と上級があります。ぜひ上級まで資格取得をおすすめします。
SNS運用に必須の資格 | なし |
SNS運用にあれば有利な資格 | SNSエキスパート検定 |
■SNS運用担当のやりがい、大変なこと
今や多くの企業で行われている自社アカウントのSNS運用。
SNS運用の仕事はどんなやりがいがあるのでしょうか?また、大変なことはあるのでしょうか?
それぞれについて代表的なものをご紹介しますので、これからSNS運用の担当者になる方や、SNS運用を始めたいと思っている企業の方はぜひ参考にしてください。
SNS運用の仕事のやりがいは?
SNS運用の仕事のやりがいには次のことが挙げられます。
■企業のイメージアップ・認知拡大や商品開発に役立てる
SNSを運用することで、これまでテレビやホームページ、店頭などではできなかった交流をユーザーととることができます。日々のSNS運用で、企業のイメージアップや認知拡大も期待できます。また、SNSはユーザーとの距離が近いため、コメントやDMを通じてユーザーの声をたくさん聞くことができます。ユーザーの率直な意見は商品開発にも大いに役立つでしょう。
■他部署の人と仲良くなれる
SNS運用の仕事は、商品開発・営業・広報・マーケティングなど多くの関係者と関わる機会があります。打ち合わせなどを通じて他部署の人と仲良くなることもあるでしょう。人脈が広がるとコンテンツの新しいネタをもらえたり、仕事のヒントをもらえたりとメリットがたくさんあります。
■多くの人に注目される
SNSは世界中の人が利用しているので、多くの人の目に触れるチャンスがあります。バズってネットニュースに取り上げられ、もっと多くの人に注目されるなんてことも。
芸能人や著名人からイイネやコメントをもらうこともあるかもしれませんね。
人に注目されることが好きな人にはSNS運用の仕事はピッタリでしょう。
SNS運用の仕事で大変なことは?
SNS運用の仕事で大変なことは何でしょうか?いくつかありますが、なかでも特に大変なことをご紹介します。
■炎上するかもしれないプレッシャー
炎上が起これば企業のイメージが損なわれる可能性があります。炎上については、ネットリテラシーや、過去の炎上例からある程度対策ができるとはいえ、炎上の可能性はゼロではありません。SNS運用担当者は、炎上リスクへの緊張感を常に持って仕事をしなければなりません。
■ネタ探し
SNS運用は一度の投稿で終わりではなく、日々コツコツ続けなければなりません。SNS運用を続けるうちに、投稿内容のネタが無いなんてこともあるかもしれません。
■他部署との調整
SNS運用の仕事は、関係者との打ち合わせや調整が欠かせません。他部署とのスケジュール調整は大変ですが、コンテンツの正確性や質に関わるのでしっかり行う必要があります。
■誤った情報を投稿してはならないというプレッシャー
企業のSNS運用担当者は、企業の信頼性を担っています。もし誤った情報をSNSで投稿してしまうと、企業の信頼は損なわれてしまうでしょう。
■SNS運用の仕事へのニーズは高い。転職・副業などキャリアアップで年収アップのチャンスも
SNSの普及にともない、SNS運用の仕事はニーズが高まっています。SNS運用は企業に求められているスキルなのです。SNS運用担当者の年収は300万円〜800万円と言われています。SNS運用は兼業の場合が多く、SNS運用以外のスキルや経験によっても年収が変わってくるでしょう。
SNS運用の仕事へのニーズは今後も高まると考えられます。SNS運用の仕事で成果を上げた経験は今後のキャリアアップにつながるでしょう。転職や副業などで年収アップも叶うかもしれません。
■SNS運用の仕事で成果を上げるために、リソースを確保しよう
SNS運用担当者の多くはマーケティングや広報など他の業務と兼業しているため、とても忙しい方が多いようです。SNS運用の仕事は、戦略立案・社内外との調整・コンテンツ作成・投稿・効果測定・ユーザーとのコミュニケーションなど、たくさんの業務があります。それに加えて、常に流行やトレンドにアンテナを張ったり、投稿内容のアイディアを考えたりと、考えることがたくさんあります。
つまり、SNS運用の仕事で成果を上げるには、それなりのリソースが必要なのです。
リソースを確保するために、兼業の業務効率化にも取り組みましょう。
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