展示会や交流会などのイベントに出展する際、テーブルクロスにPRしたい商品名や企業ロゴを印刷して他社との差別化を図ろうと検討する方も多いでしょう。テーブルクロスは来場者の目を引く工夫の一つになるため、オリジナリティ溢れるデザインを施したり素材にこだわったりして商品を効率的にアピールしたいものです。
そこで今回は、テーブルクロスの役割を解説すると共に、生地の特徴や選び方のポイントを紹介します。展示会を成功させるためにも、こだわりのテーブルクロスを選びたい方は参考にしてください。
展示会テーブルクロスの重要性・役割とは?
企業が展示ブースの設営を行う際に欠かせないアイテムの一つに、テーブルクロスが挙げられます。テーブルクロスを用いるとブースの印象が変わるだけでなく、以下のような効果をもたらします。
展示会でのテーブルクロスの必要性を把握するためにも、詳細を確認しておきましょう。
展示会ブースのアイキャッチになる
展示会や交流会は、多くの企業や参加者が集まる場で競争が激しいものです。自社のブースが他社と差別化され、いかに訪れる人々へ印象を与えられるかが成功の鍵となります。
そのような展示会の場において、テーブルクロスはブースのアイキャッチの役割を担います。商品や企業のテーマ・イメージに合わせてデザインできると、来場者からの注目度を高め、プロフェッショナルな印象を与えるのに役立つでしょう。
企業ブランドの一体感を演出できる
テーブルクロスに企業のロゴやカラースキームを用いると、ブランドイメージの一貫性を示すのに効果的です。陳列棚や商品にも同様の工夫を施せばブースの一体感を演出でき、訪れた人々にブランドを強調する効果をもたらします。
このような一貫性のあるブランディングは、来場者の信頼性を高めて印象に残りやすくなります。商品や企業の認知度アップにも貢献してくれるでしょう。
展示商品を引き立てられる
テーブルクロスはサッと掛けるだけで簡単に設置可能なうえ、ブースの印象を変えたり展示商品を引き立てたりするのに役立ちます。たとえば、商品パッケージとは反対の色を使ったり、高級感のある素材を使ったりと、商品に合わせて組み合わせを考えるのもよいでしょう。
素材や色によって相手に与える印象が変化するため、ただ商品をテーブルに置くだけよりも、魅力的に演出できます。
ブース内を整理整頓できる
展示会や交流会では、さまざまな資料や製品を展示する必要があります。そのようなとき、展示用テーブルにクロスを掛けておけば、テーブル下に簡易的な収納スペースを作れるためブース内を整頓できます。
たとえば、配布資料やノベルティグッズの保管場所に使うのもよいでしょう。収納を隠しながらもサッと補充できるよう整えておけば、スムーズな対応が可能になります。お客様にとっても、ブースが整然としていると信頼感が高まるはずです。
展示会のテーブルクロスを選ぶ際のポイント
展示会で使用するテーブルクロスを選ぶ際は、以下のポイントに注意するのが大切です。
詳細を確認し、イメージに適したテーブルクロス選びに活かしましょう。
テーブルクロスの種類
展示会などのイベントに用いられるテーブルクロスには、さまざまなタイプがあります。以下は、代表的な4種類の仕立て方と特徴を一覧にしたものです。どのタイプのテーブルクロスを注文するのか、以下を参考に考えておきましょう。
テーブルクロスの種類 | 特徴 |
---|---|
フラットタイプ | ・1枚の生地でテーブルの前面・側面をカバーする ・当日テーブルサイズが多少変わっても適応可能 ・「平面型」「一枚型」とも呼ばれる一般的なテーブルクロス ・全方面の長さを合わせるにはコツが必要 |
ボックスタイプ | ・テーブルの大きさに合わせて袋状に縫製されている ・上からかぶせるだけで簡単に設置できる ・ストッパーが無くてもズレない ・テーブルの大きさが変わると対応できない |
前掛けタイプ | ・テーブルの前面と天板部分を覆うタイプ ・垂らすだけで簡単に設置が可能 ・生地面積が少ないため安価 ・側面がないため風でめくれやすい |
巻きつけタイプ | ・天板以外の側面部分に巻きつけて設置する ・卓上が汚れやすい場合におすすめ ・画びょうやテープで止めなければずり落ちる |
もし迷う場合は、フラットタイプを選ぶのがおすすめです。テーブルクロスのなかでもオーソドックスなタイプのため、当日テーブルサイズやレイアウトの変更があっても、柔軟に対応できるでしょう。
テーブルのサイズ
テーブルクロスを用意するなら、展示会で使用するテーブルサイズに適したものを選ぶ必要があります。以下は、よく展示会で利用される一般的な長机のサイズです。
また、上記に適したテーブルクロスを手配する場合の、目安となる生地サイズは以下を参考にしてください。
テーブルクロスの種類 | 代表的なサイズ |
---|---|
フラットタイプ | 3,200mm×1,400mm |
細身タイプ | 3,200mm×1,200mm |
テーブルサイズは会場によって異なるため、事前確認が必須です。準備したテーブルクロスのサイズが合わなければ、テーブルを覆いきれなかったり、ロゴの見栄えが悪くなったりするおそれもあります。
展示ブースを魅力的にレイアウトするためにも、テーブルサイズをきちんと確認したうえで適切なサイズのものを発注できるようにしましょう。
生地の素材
テーブルクロスを選ぶ際は、素材にも注目する必要があります。以下は、展示会に用いられる代表的な生地の素材と特徴を一覧にしたものです。
素材 | 特徴 |
---|---|
トロマット(ポリエステル) | ・テーブルクロスの定番 ・速乾性がある ・発色が良い ・軽い |
ターポリン(ビニール) | ・防水性・耐久性に優れている ・シワがつきにくい ・お手入れが簡単 |
スウェード | ・光沢があり高級感を演出できる ・精密プリントに適している ・手触りが良い |
綿 | ・安価のため大量発注できる ・色展開が多い |
手軽さ・コスト・高級感など、素材によって得られるメリットが異なるため、企業イメージと照らし合わせながら選ぶのがよいでしょう。
加工の有無
テーブルクロスを注文する際、防炎や撥水といった展示会用で役立つさまざまな加工をオプションで付けることができます。代表的な加工には「防炎・防水・防汚」が挙げられ、それぞれの特徴は以下にまとめてあります。
加工タイプ | 特徴 |
---|---|
防炎 | ・難燃性があり火が燃え広がらない ・日本防炎協会の「防炎ラベル」が目印 |
防水 | ・特殊コーティングで水分を弾く ・食べ物・飲み物の展示におすすめ |
防汚 | ・撥水・防汚がセットになっているケースが多い ・油汚れにも強い |
なお展示会会場では、あらかじめ設営時のルールが決まっているケースもあり、近年多いのは防炎対策に関する取り決めです。ここでは、東京ビッグサイト利用時のガイドラインの一部を紹介します。
東京ビッグサイトは、消防法第8条の3により、次の防炎対象物品は防炎性能を有するものを使用しなけれ ばなりません。
また、防炎対象物品以外の展示会装飾品についても、努めて防炎性能を有するものを使用していただきます。
1. 防炎対象物品(防炎処理が必要なもの)
(1)カーテン
引用元:防炎ガイドライン_第5章_防炎物品の使用について|東京ビッグサイト
(2)合板で、台・バックスクリーン・仕切り等に使用されているもの
(3)仕切りに用いられる布製のアコーディオンカーテン、ついたて
(4)装飾のために壁等に沿って下げられる布製のもの
(5)布製ののれん、装飾幕、紅白幕等
(6)映写用スクリーン
(7)どんちょう
(8)布製のブラインド
(9)暗幕
(10)じゅうたん
(11)人工芝
(12)カーペット
(13)ござ
(14)工事用シート
上記のように、東京ビックサイトでイベントを開催する場合、装飾物に防炎処理を施すのが必須事項となっています。ルールを知らずにアイテムの手配を進めてしまうと、当日使えない可能性も出てきます。
ガイドラインは会場ごとに異なるため、公式サイトで確認するなど、販促物の発注前に必ず目を通しておきましょう。
まとめ
展示会において、テーブルクロスは欠かせないアイテムの一つです。装飾にテーブルクロスを利用すると、来場者に対してブランドの一体感を与え、ブースの美しさを引き立てたり整理整頓できたりします。
クロス選びの際は、参加する開催会場のガイドラインを確認したうえで、ルールに則った素材・加工のものをセレクトしましょう。デザイン性にもこだわれば、きっと賑わう展示会のなかでひときわ目立つブースを設営できるはずです。
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