「おすすめのチャットボットを知りたい」
「用途に合わせた機能で、チャットボット選びの参考にしたい!」
そんな悩みを抱えている企業の担当者はいませんか?
最近では、顧客対応や業務効率化が求められており、AIを活用したチャットボットが重要な役割を果たしています。24時間365日、即時に対応できる便利さやコスト削減効果から、さまざまな企業が導入を進めています。
チャットボットの選び方以外にも、チャットボットとは何か、その特徴や活用事例についてわかりやすく解説するよ!
AI型とシナリオ型の違い、導入のメリット・デメリットについても詳しく触れながら、どのような製品が自社に適しているか比較検討するための参考にしてください。
下記は、マーケティングに使えるチャットボットの比較表です。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | AI | 設置可能チャネル | 日本語対応 |
---|---|---|---|---|---|
KUZEN | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | Webサイト / グループウェア / ビジネスチャット / LINE | 〇 |
IZANAI | 無料 | 0~60,000円 | × | Webサイト / e-book | 〇 |
sinclo | – | 9,440円~ | × | Webサイト | 〇 |
下記は、カスタマーサポート(CS)に使えるチャットボットの比較表です。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | AI | 設置可能チャネル | 日本語対応 |
---|---|---|---|---|---|
Chat Plus | 無料 | 1,980~30,000円 / 54,000~170,000円 | × | Webサイト / グループウェア | 〇 |
sAI Chat | 50万円~ | 15万円~ | 〇 | Webサイト | 〇 |
KARAKURI | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | Webサイト / アプリ | 〇 |
AI Messenger Chatbot | 50万円~ | 15万円~ | 〇 | Webサイト / LINE | 〇 |
LogicalMind TALK | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | Webサイト | 〇 |
COTOHA Chat & FAQ | 無料 | 95,000~2,000,000円 | 〇 | Webサイト / グループウェア | 〇 |
下記は、社内ヘルプデスクに使えるチャットボットの比較表です。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | AI | 設置可能チャネル | 日本語対応 |
---|---|---|---|---|---|
PKSHA | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | Webサイト / グループウェア / ビジネスチャット / LINE | 〇 |
SupportChatbot | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | Webサイト / グループウェア / ビジネスチャット / LINE | 〇 |
PEP | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | Webサイト / グループウェア / ビジネスチャット | 〇 |
RICOH Chatbot Service | 5,000円 | 18,000円~ | 〇 | Webサイト / グループウェア / ビジネスチャット / LINE | 〇 |
自社の利用用途にあわせて、どのようなチャットボットを導入すべきか、参考にしてください。
チャットボットとは?
チャットボット(英: chatbot)とは、人間との会話を模倣するソフトウェアアプリケーションのことです。もともとは「チャッターボット(英: chatterbot)」と呼ばれており、テキストや音声を使った対話を通じて、自然なコミュニケーションを実現することを目的としています。
現在では主にオンラインで利用され、顧客サービスやサポートなど、さまざまな場面で活用されています。
最近では、OpenAIが開発した「ChatGPT」をはじめとする生成AI技術の進化により、チャットボットは広く注目されるようになりました。たとえば、マイクロソフトの「Bing Chat」やGoogleの「Bard」などのサービスも、大規模言語モデル(LLM)を活用して高い応答精度と柔軟性を実現しています。これらは特定のタスクやアプリケーションに最適化された形で提供され、より専門的な分野や用途に対応できるよう設計されています。
チャットボットの主な特徴
チャットボットの主な特徴は、下記です。
ユーザーにあわせた会話ができる
チャットボットは、ユーザーの質問や要求に応じて適切な回答を返します。特にAI型チャットボットは、複雑な質問にも対応できる高度な対話能力を持っています。
多様な用途で使える
チャットボットは、顧客サポート、問い合わせ対応、予約管理、商品レコメンドなど、さまざまな業務で利用されています。最近では、教育や医療などの専門分野でも導入が進んでいます。
業界や課題にあわせてカスタマイズ可能である
多くのチャットボットは、特定の状況や業界に合わせて設計・調整できます。たとえば、FAQ対応に特化したものや、商品の購入サポートに特化したものなど、用途に応じたカスタマイズが可能です。
AI技術を活用した高度な対話ができる
最新のチャットボットは、大規模言語モデル(LLM)を基盤にして構築されており、自然な言葉遣いやニュアンスの理解が可能です。この技術により、従来よりも人間に近い対話を実現しています。
チャットボットの主な活用事例
チャットボットの主な活用事例として、下記のような利用例が一般的です。
- 顧客サービス: 自動で顧客の質問に回答し、サポート窓口の負担を軽減。
- Eコマース: 商品検索や購入サポートをリアルタイムで提供。
- 社内サポート: 社員の問い合わせに即時対応し、業務効率化を支援。
- 教育分野: 学習アシスタントとして、質問に答えたり問題を解説。
チャットボットの種類
チャットボットには主に AI型 と シナリオ型 の2種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。
特徴 | AI型 | シナリオ型 |
---|---|---|
会話の柔軟性 | 高い | 制限されたシナリオ内でのみ対応 |
初期設定の難易度 | 高い | 低い |
学習・改善 | 必要(データ学習で精度向上) | 必要なし(シナリオを更新するのみ) |
対応範囲 | 幅広(複雑な質問や曖昧な表現に対応) | 限定的(シンプルな質問に対応) |
コスト | 高い | 低い |
以下で詳しく説明します。
AI型チャットボット
AI型チャットボットの特徴、メリット、デメリット、主な用途を紹介!
特徴
- 人工知能(AI)を活用して、ユーザーの質問の意図を理解し、適切な回答を生成する仕組み。
- 大量のデータを学習し、複雑な質問や曖昧な表現にも対応可能。
- 自然な対話が可能で、ユーザーとのやり取りがよりスムーズ。
メリット
- 質問のパターンが多様な場合でも柔軟に対応できる。
- 継続的に学習・改善ができ、運用を続けるほど精度が向上。
- ユーザーの会話データを分析し、マーケティングや製品改善に活用可能。
デメリット
- 導入コストや運用コストが高くなる場合がある。
- 学習データの準備やメンテナンスに時間と労力が必要。
主な用途
- カスタマーサポートでの複雑な問い合わせ対応。
- FAQだけでなく、ユーザーの要望や感情をくみ取った対応。
- 商品提案やレコメンドなどの高度なマーケティング施策。
シナリオ型チャットボット
シナリオ型チャットボットの特徴、メリット、デメリット、主な用途を紹介!
特徴
- 事前に決められたシナリオ(フロー)に基づいて、ユーザーとの会話を進める仕組み。
- ユーザーの選択肢に応じて、次の質問や回答を提示する形式。
- 決まった範囲の質問に対応することが得意。
メリット
- 初期設定が比較的簡単で、運用コストも低め。
- 正確な回答が求められる場面で活躍。
- ユーザーの選択肢が限られるため、誤解を招きにくい。
デメリット
- ユーザーがシナリオ外の質問をした場合、対応できないことがある。
- 柔軟な対応や曖昧な質問には弱い。
- 機能を追加する場合、シナリオの見直しが必要になる。
主な用途
- シンプルなFAQ対応(営業時間や料金案内など)。
- ユーザー登録や問い合わせフォームの自動化。
- 社内問い合わせ(社内規定や手続き案内)。
AI型は、問い合わせが多様なマーケティング目的の人に適しているよ!対して、単に業務効率化して厳格な回答が求められる場合はシナリオ型がおすすめ!
社内で相談して、自社にどのようなチャットボットを導入すべきか確認してみましょう。
マーケティングにおすすめの3つのチャットボット
マーケティング支援のために、チャットボットを使うとリードを獲得したり、コンバージョン率を上げたりすることができます。ここで、役立つチャットボットのサービスを紹介します。
おすすめのチャットボットには以下のようなものがあります。
KUZEN
KUZENは、ユーザーがより良い体験を得られるようにするチャットボットサービスです。以下の目的や課題に合わせて、適切なプロダクトを選ぶことができます。
・LINEを使った1対1のマーケティングを行いたい
・チャット形式のフォームで脱落を防ぎたい
・サービスの理解不足による解約を防ぎたい
・社内の問い合わせを自動で対応したい
・お客様の声を集めて、ニーズに合わせたサポートを提供したい
管理画面では、ドラッグアンドドロップや設定を行うことで、思い通りのチャットボットを作成できます。また、より良い顧客体験を実現するための会話設計や運用後の改善に関しても、経験豊富なカスタマーサクセスチームがサポートします。
IZANAI
IZANAIは、クラウドサーカスが提供する11種類のマーケティング・営業支援ツールの一つです。簡単に言うと、1つのコードをコピー&ペーストするだけで、いくつかのウェブサイトにこのツールを導入できます。特に商品がたくさんあるオンラインショップでは、顧客が欲しい商品をチャットボットを使って見つけられるようにし、これが売上や訪問者の増加につながります。
無料プランでは、1つのチャットボットを作成でき、月に100件までの利用であれば、ずっと無料で使い続けることができます。また、同じシリーズのマーケティングオートメーション(MA)ツールと連携し、チャットボットを使用するユーザーがウェブサイトを訪れた時期や見たページなどを把握できます。
sinclo
sincloは、Webサイトでのお客様とのやり取りをサポートするチャットボットです。これにより、より良い接客やオンラインでのサービス向上が可能になります。調査によると、顧客対応の満足度や使いやすさで高い評価を受けています。
このチャットボットの特徴は、ただのチャットではなく、実際の店舗のようなしっかりとした接客ができることです。訪問者が見ているページを一緒に見たり、サイトに載っていない商品情報や提案書を直接共有することもできます。さらに、sincloは1契約で複数のサイトに設置でき、タブレットやスマホなど、あらゆるデバイスに対応しています。
カスタマーサポートにおすすめの6つのチャットボット
これはカスタマーサポート向けのチャットボットのおすすめです。いくつかのサービスは社内ヘルプデスクやマーケティングにも使えるものがありますが、その点についてはご了承ください。
以下のチャットボットをおすすめします。
Chat Plus
Chat Plusは、チャットボットを提供する会社で、業界トップの実績があります。この会社は、10,000社以上のチャットボットを作ってきた経験があり、さまざまなニーズに応えています。たとえば、「顧客との接触を増やしたい」「お客様からの質問に答えたい」「社内の質問に対応したい」といった要望に対応しています。
業界ごとのシナリオテンプレートを選んで、簡単に自分だけのチャットを設定できるのが特徴です。初めてチャットボットを試したい企業には、初期費用が0円で、月額1,500円から始められるプランがあります。また、機能も充実していて、要望に応じて5つのプランから選べます。
sAI Chat
sAI Chatは、優れたAIとしっかりしたサポートがセットになったAIチャットボットサービスです。事前に登録したFAQの似た質問を学習させることで、導入時から高い精度を誇ります。正確な回答により、初めてのユーザーも再度利用しやすくなります。
さらに、専任のカスタマーサクセスチームが、利用率を上げるための施策やFAQの改善提案、KPIの管理などを一貫してサポートします。最初から賢いAIがいて、常にその賢さを保つためのサポートがあるので、担当者の負担が少なくて済むチャットボットです。
KARAKURI
KARAKURIチャットボットは、顧客サポートに特化したAIチャットボットです。このチャットボットは、高い正答率を提供し、運用がスムーズに進むようにサポートも充実しています。そのため、従業員を増やさずに「業務の効率化」と「顧客の満足度向上」を同時に実現できます。
さらに、チャットボットを作成する際に登録したQ&Aデータを使って、最短で1時間ほどでFAQサイトも作成できます。チャットボットとFAQのデータを一緒に管理することで、メンテナンスや運用のコストを抑えることができます。また、チャットボットの会話履歴をもとに、適切なタイミングで人間のオペレーターに切り替えることができ、カスタマーサポート全体をしっかりと支えます。
AI Messenger
AIメッセンジャーチャットボットは、顧客サポート用に作られたチャットボットです。これは、AIを使ってお客様からの質問に答える仕組みで、特にWebページや公式LINEのチャットボット、そして有人チャットに対応しています。
企業が行う作業は、お問い合わせのデータを共有し、必要なタグを付けるだけです。専門家がそのデータを分析し、よくある質問やシナリオを作成してくれます。さらに、「AI Compass」という技術を使って、AIが問い合わせの内容を分析し、適切な回答を見つける手助けをします。これにより、迅速に対応を調整でき、回答の正確さを高めることができます。
LogicalMind TALK
LogicalMind TALKは、株式会社マインドシフトが作ったチャットボットです。導入が簡単で、ExcelにQ&Aデータをコピーするだけで始められます。このチャットボットは、学習するAIを使って、質問に対して自動的に答えを考えますので、特別なシナリオを作る必要はありません。もし答えられなかった質問があれば、管理画面でその内容を修正できます。これにより、質問の傾向に合わせて、より効果的に答えを引き出すことができます。
さらに、独自の類似文書検索エンジンがあるため、ドキュメントやマニュアルの中から似た内容を探すのにも役立ちます。FAQだけでは必要な情報が見つからないこともありますが、FAQと似た文書検索を組み合わせることで、より適切な回答を提案できます。
COTOHA Chat & FAQ
COTOHAチャットとFAQは、NTTコミュニケーションズ株式会社が提供するチャットボットです。このサービスは、問い合わせを13の言語にリアルタイムで翻訳できる「マルチリンガル機能」が特徴ですので、日本語のFAQと日本語を話すオペレーターだけで、外国のお客様にも対応可能です。
さまざまなオプションがあり、マニュアルなどの文書を読み取って答える「自動回答抽出」機能や、チャットボットからオペレーターに直接つなぐ「オペレーターチャット」などが利用できます。
社内ヘルプデスクにおすすめの4つのチャットボット
社内ヘルプデスク向けのチャットボットは、社内の問い合わせを減らすだけでなく、社内の知識を増やして共有する手助けもしています。これには、社内と外部(顧客)の両方に対応できるものと、社内専用のものがありますので注意が必要です。
以下は、おすすめの社内ヘルプデスク向けチャットボットです。
PKSHA Chatbot
PKSHA Chatbotは、株式会社PKSHA Communicationと株式会社PKSHA Workplaceが協力して作ったチャットボットです。自社で開発したAIエンジンのおかげで、回答の質が高く、少ないデータでも正確に運用できるツールです。専門的な知識がなくても、対話の能力を徐々に向上させることができます。
SupportChatbot
SupportChatbotは、株式会社ユーザーローカルが作ったチャットボットです。このチャットボットは、同社のSNS分析ツール「Social Insight」で集めた60億件以上のデータを使った特別なAIを持っていて、平均で95%という高い回答率を実現しています。
管理画面では、チャットの回数やユーザー数、回答の精度などのデータを確認でき、会話の記録を分析することもできます。また、自動でレポートを作成し、重要な改善点を見つけることも可能です。
PEP
PEPは、すぐに効果を感じられる業務改善用のチャットボットです。Q&AをPEPの管理画面で簡単にチャットボットに変換でき、現在使っているWebサイトやチャットツールを業務改善のために活用することができます。
日本語に特化した独自のAIエンジンが搭載されており、数千万の会話データを基にした自然言語処理により精度が向上しています。会話データの学習も簡単で、通常の学習はわずか3クリックで終わります。このように工数を削減することで、より効率的に運用することが可能になります。
RICOH Chatbot Service
RICOHのチャットボットサービスは、特別な知識がなくても、Excelで作ったQ&Aデータを読み込むだけで簡単に始められます。業種に合わせたテンプレートを使うことで、誰でも簡単にAIを育成できるチャットボットです。
普段使っているチャットツールやグループウェア、例えばLINE WORKS®やMicrosoft Teams、kintoneなどと連携することで、社内からのさまざまな問い合わせにスムーズに対応できるようになります。
チャットボットの導入メリット
チャットボットは、企業の業務を助ける便利なツールです。問い合わせ対応を効率化しながら、顧客満足度を上げる効果も期待できます。ここでは、チャットボットを導入することで得られるメリットを、わかりやすくご紹介します。
問い合わせコストを減らせる
チャットボットが自動で質問に答えることで、スタッフが対応する必要がなくなり、コストを削減できます。人件費だけでなく、新しいスタッフの採用や研修費用も抑えられます。特に、簡単な質問にボットが対応することで、スタッフは難しい案件に集中できるようになります。
いつでも対応できる
チャットボットは24時間365日動き続けるため、深夜や休日でも問い合わせに対応可能です。人が夜間や早朝に対応する体制を整えるのは難しいですが、チャットボットならその心配はいりません。「いつでも相談できる」という安心感が、顧客の満足度向上にもつながります。
問い合わせがしやすい
電話やメールよりも、チャットボットは気軽に使えます。「電話が苦手」という人でも、画面で簡単に質問できるのが魅力です。小さな疑問や気になることも気軽に質問できるため、顧客にとっての心理的なハードルが下がります。
便利なデータが集まる
チャットボットは、問い合わせ内容を記録します。この情報を分析することで、顧客がどんなことに困っているのかが分かり、商品やサービスの改善に役立てることができます。また、社内で使う場合も、手続きや規定の改善点を見つける手助けになります。
ブランドイメージがアップする
最新の技術を使ったチャットボットを導入することで、「進んだ企業」という印象を顧客に与えられます。多言語対応や個別のニーズに応えるボットを活用することで、幅広い顧客層に信頼される企業になることができます。
これらのメリットを活用することで、チャットボットは単なる便利ツールではなく、顧客満足度を上げて企業の成長をサポートする重要な存在になります。チャットボットの導入を検討する際の参考にしてください。
チャットボットの導入デメリット
チャットボットは便利なツールですが、導入や運用には注意すべきポイントもあります。ここでは、チャットボットのデメリットをわかりやすく解説します。導入を検討する際には、これらを理解した上で計画を立てましょう。
導入や運用に手間と時間がかかる
チャットボットをスムーズに機能させるためには、FAQ(よくある質問)や回答例をしっかりと準備する必要があります。さらに、導入後も運用を続けながら内容をアップデートし、回答の精度を高める必要があります。このように、初期設定だけでなく、運用にかかる手間やリソースの確保も考慮する必要があります。
複雑な質問や感情の汲み取りが苦手
チャットボットは、登録された内容に基づいて回答します。そのため、FAQに含まれていない質問には答えられない場合があります。また、顧客の感情やニュアンスを理解することが難しく、細かい要望や深刻な相談には対応しきれないことがあります。こうしたケースでは、人によるサポートが不可欠です。
同時に複数の質問に対応できないことがある
電話や対面のサポートでは、複数の質問をまとめて対応することができますが、チャットボットは基本的に1つの質問に対して1つの回答をする仕組みです。そのため、顧客が複数の質問を一度に投げかけたい場合には、やり取りが長引いてしまうことがあります。
導入コストや運用費用が発生する
チャットボットの種類や機能によっては、導入費用が高額になる場合があります。特に高度なAIを活用するボットでは、初期費用に加えて、運用費用もかさむことがあります。予算に応じた計画を立てることが重要です。
顧客の不満が高まるリスクも
チャットボットが適切に回答できなかったり、繰り返し同じ回答をするだけの場合、顧客が不満を感じることがあります。また、有人対応への切り替えがスムーズでない場合には、「問い合わせが解決しない」という印象を与えてしまう可能性があります。
どのようなチャットボットを自社で導入すべきか?
チャットボットを導入する際には、自社の目的やニーズに合ったツールを選ぶことが重要です。
以下は、ツールを比較・検討する際に重視すべきポイントです。
- 目的に合った機能性
- 導入や運用のコスト
- カスタマイズ性と拡張性
- AI対応と自然な会話能力
- 多言語対応
- 対応可能なチャネル
- データ収集と分析機能
- 日本語対応とサポート体制
- セキュリティとコンプライアンス
それぞれ、解説します。
目的に合った機能性が充実している
まず、チャットボットを導入する目的を明確にし、その目的に合った機能を持つツールを選びましょう。以下は例です。
- 問い合わせ対応が主な目的の場合:FAQ対応や自動返信機能。
- マーケティング目的の場合:リード獲得や顧客行動のデータ収集。
- 社内利用の場合:従業員のサポートや業務効率化機能。
導入や運用のコストが安い
ツールによって初期費用や月額費用が異なります。費用対効果を考え、自社の予算に合ったツールを選びましょう。また、運用に必要なリソース(人員や時間)もコストの一部と考える必要があります。
カスタマイズ性と拡張性がある
自社のニーズに応じて、チャットボットを柔軟にカスタマイズできるかも重要です。特に成長やサービスの拡大を見越して、機能を追加したり他のシステムと連携したりできる拡張性も確認しましょう。
AI対応と自然な会話能力を有している
高度な会話能力が必要な場合、AI搭載のチャットボットがおすすめです。AIがユーザーの意図を正確に理解し、適切な回答を提供できるか、テスト環境やデモを通じて確認すると良いでしょう。
多言語対応している
国際的な顧客を対象にする場合、多言語対応は必須です。リアルタイム翻訳や多言語でのFAQ設定が可能なツールを選ぶことで、顧客体験を向上させることができます。
対応可能なチャネルが多い
チャットボットが設置できるチャネル(Webサイト、LINE、SNS、アプリなど)を確認し、自社が顧客と接点を持ちたいチャネルに対応しているかを確認しましょう。
データ収集と分析機能が豊富である
チャットボットを通じて得られるデータを活用できるツールかも重要です。問い合わせ内容の分析や、顧客ニーズの把握に役立つレポート機能があると、マーケティングやサービス改善に活用できます。
日本語対応とサポート体制が充実している
日本語での自然な会話能力や、ツール提供会社のサポート体制も重要です。日本語対応が不十分だと、ユーザーが使いにくさを感じることがあります。また、導入時や運用中のトラブル対応の迅速さも確認しておきましょう。
セキュリティとコンプライアンスがしっかりしている
顧客データを扱う場合は、セキュリティ対策や法規制への準拠が求められます。ツールのセキュリティ機能やデータ管理体制が信頼できるかを必ず確認してください。
チャットボットに関するFAQ
チャットボットに関するFAQ(よくある質問)をまとめています。
チャットボットとはどのようなものですか?
チャットボットは、人工知能(AI)と自然言語処理(NLP)を活用して、顧客の質問を理解し、人間の会話を模倣して自動的に応答するコンピュータープログラムです。
ChatGPTと従来のチャットボットの違いは何ですか?
ChatGPTと従来のチャットボットとの主な違いは、「回答生成の仕組み」にあります。 ChatGPTは、質問された際にその都度回答を生成します。 インターネット上の膨大なテキストデータを学習しているため、幅広い質問に応じることができます。 対照的に、従来のチャットボットは予め登録された回答を表示する仕組みです。
チャットボットの欠点とは何ですか?
チャットボットのデメリットは、導入に際して多くの作業が必要であり、実装に時間がかかる点です。 チャットボットを導入するには、担当者の人材確保やFAQの整備、シナリオの作成、AIに読み込ませるデータの収集など、さまざまな準備が求められます。
チャットボットの導入前にマーケメディアをチェック!
チャットボットは24時間顧客対応できることで、業務効率化や営業効率化を行い、顧客満足度を向上させる施策として有名ですが、コンバージョン率を向上させたい!、LTVを上げたい!という意図もあるでしょう。
マーケメディアには、マーケティングに関する参考資料(ホワイトペーパー)が多数掲載されています。実際にマーケティングで成功した企業がノウハウ等を発信しており、無料でダウンロードできるので、是非チェックしてみてはいかがでしょうか?
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