2023年に入り話題のChatGPTですが、ChatGPTでできることや今後の可能性が気になる方は多いのではないでしょうか。
ChatGPTでできることをビジネスシーンやプライベート問わず、まとめて9つ紹介します。
2023年内だけでもaiの分野はどんどん進化していくものと予想されますのでしっかりと対応していくのが重要です。
ChatGPTでできることを把握して、ぜひ今後のビジネスシーンにお役立てください。
ChatGPTとは?
ChatGPTとはOpenAIが開発した自然言語処理(通常の会話のようなやり取り)に特化した人工知能が特徴のチャットサービスです。初登場は2022年の11月でいままでのAiとは一線を画す存在として話題になりました。GPTとは「Generative Pre-trained Transformer」の略称で、大量のテキストデータを学習して、自然言語処理において高い精度のやり取りを可能にしています。電話番号さえあれば、登録後にログインして誰でも無料で使うことができます
ChatGPTはできることがあまりにも豊富なため、現在ではGoogleも危機感を感じているほどです。
そんなChatGPTでできることは、次の9つです。
今回は、ChatGPTでできること実例を踏まえて紹介していきます。
それぞれ実例を踏まえて詳しく解説していきます。
ChatGPTで会話することができる
ChatGPTでできることとして大きな要素は、まるで人間のような自然な会話です。
これまでのAIは与えられた「質問」に対して「回答」が予め用意しておくというプログラミングで動いていました。そのため用意されていない質問には不自然な回答をしていたのですが、ChatGPTは与えられた「質問」に対して最適な単語を「予測」している為、幅広い質問に対して精度の高い回答が可能になりました。
実際の会話
友人関係の悩みや恋愛の悩みなどの他愛ない会話が可能で、例えば「部下の育成に困っているんだけどどうしたらいい?」と質問すると以下の画像のような回答が返ってきます。
日常会話の応用編
さらにChatGPTは文章の人格や書き方も指定にも対応できます
今回は「ラーメン屋の店主としてラーメンにたとえて教えて」とChatGPTに依頼すると以下の答えが返ってきます。
ChatGPTはラーメン屋の店主の特徴解析し、演じて答えてくれます。
内容はともかくとしてこれまでのAIでは真似のできない回答が返って来るのはChatGPTでできることの中でも大きなポイントです。また今後ChatGPTに実装されている言語モデルがGPT-3からGPT-4にアップデートされることにより指定された人格のクオリティも上がると予想されます。
詳しくは後述しますが、この人格の指定によりチャットボットサービスなどでボットに応じた人格の構成が可能であり、ブランディングに役立ちます。
ChatGPTでプログラムを書くことができる
ChatGPTはなんとプログラムを書くことも可能であり、大きく以下の二つが注目されています。
プログラムの自動生成
今回は簡易的に「PHPで動作する簡単なコードを書いて」とChatGPTに依頼すると、下記のような回答が得られます。
エラー箇所の指摘
ChatGPTにエラーが出てしまうようなプログラムをそのまま打ち込み、問題点と改善方法を聞くとそのまま回答してくれます。この指摘の正確性がエンジニアの間でかなり話題になりました。
今回は例題として先ほど回答でもらった”Hello world!”でわざとミスがあるコードを打ち込み、修正点を質問すると次の画像にように問題箇所の指摘と正しいコードを返してくれます。
ChatGPTはできることが多いですがここまで来ると生半可なエンジニアは職を失うのではないかと言われています。実際にプログラミングにおいてChatGPTを導入しているユーザーは多いでしょう。また、ChatGPTの開発元であるOpenAIのCEO:サムアルトマンは、世界の中でもChatGPTを活発に利用している日本に強い関心を示しています。
日本語データの優先学習や、新機能の先行公開などが予定されておりますので、常に最新の情報をキャッチアップしていきましょう。
これはどの職業でも同じですが、
ChatGPTにできることとできないことを見極め、うまくAIを使いこなせるようになる
必要があると予想されます。
ChatGPTで表作成ができる
続いてのChatGPTでできることは「データ処理」ということで整っていないデータをChatGPTで整理することができます。
データ整理
例えば
田中さん 番号1 正社員 年齢24歳 月給25万 佐藤さん 番号2 契約社員 年齢22歳 月給19万 鈴木さん 番号3 正社員 年齢34歳 月給38万 今井さん 番号4 正社員 年齢28歳 月給28万 といったデータを「表形式で整理して」とChatGPTに依頼すると自動で以下の画像のようにまとめてくれます。
整理された表の集計
さらに「平均年齢と平均月給を教えて」とChatGPTに依頼してみます
式まで書いてばっちり計算してくれます。
この表はそのままコピーしてエクセル等に張り付けられるので非常に便利です。
人間がやると少しめんどくさい作業がChatGPTなら一発で解決できます。
ChatGPTでできることはどんどんChatGPTに任せて効率を向上させましょう。
ChatGPTで関数の作成ができる
続いてのChatGPTでできることはエクセル等で使える関数の作成です。
関数の作成
関数は使いこなすことができれば非常に便利ですがうまくいかなかったり、関数を覚えられないこともあるかと思います。
そんな時はChatGPTに聞きましょう。例えば前述した表に対して「表の一番下に合計と平均の行を作りそれぞれの数を埋める関数を組んでください」とChatGPTに依頼してみます。
画像のように関数を組んで表示してくれます。
さらに「表の一番下に検索用の行を作り番号を入力すると雇用形態と年齢と月給がでてくるようにしてください」とChatGPTに依頼してみます。
実際にスプレッドシートで使ってみた
関数を埋めて返してくれます。次に、実際にスプレッドシートに張り付けてみます。
すこし位置がずれているので軽く修正をします。
そうすればしっかりと使えるようになります。この表のB8の番号を変えればその番号に応じた値が出てきます。これもChatGPTでできることの中ではかなり便利な機能なのではないでしょうか
ChatGPTで調べ物ができる
次のChatGPTにできることは検索編ということで、質問形式で基本的な情報を聞くことができます。
ChatGPTに調べものを依頼
例えば「面白い動画が見れるサイトを教えて」と質問してみましょう。
画像のようにいくつかの回答がありました。他にも「東京の天気予報を教えて」と質問をしてみましょう。
このような回答があり、さらに参照元のURLを聞くことも可能です。
スプレッドシート活用した調べものの応用編
またスプレッドシート上で使える「GPT関数」というものがあり、下の画像のようにCからFにChatGPTの関数を組むことで、Bにタイトルを入れるとそれに応じてCからFを埋めてくれます。
他にも、ChatGPT関数でできることは様々ありますが今回は一部のみ紹介しました。
ChatGPTで翻訳ができる
ChatGPTでできることは「翻訳」です。
ChatGPTによる翻訳
現状ChatGPTで翻訳できる言語数は100以上あり、随時追加されているようです。
また比較的にChatGPTは英語でのやり取りが一番精度が高いと言われていますが、今後にGPT-4へのアップデート(現在はGPT-3)が控えており、それによって多言語での精度も格段に上がると予想されています。
例えば「私はマーケティングの情報を探しています」を英語と中国語と韓国語に翻訳してくださいとChatGPTに依頼することもできます。下記画像は、実際に翻訳処理を依頼した処理結果です。
例文作成と合わせた翻訳の活用
例えば、「penを含む例文を5つ作成し、日本語訳を添えて表形式で出してください」とChatGPTに入力した場合には、表形式で「英文」と「日本語訳」が出力されます。
翻訳機能のみでなく、例文を出すなどはChatGPTならではの機能です。
ChatGPTはできることが多いため、複数の処理を同時にお願いしてもしっかりとこなしてくれます。
ChatGPTで例文作成ができる
続いてのChatGPTでできることは【例文作成編】です。
例えばですが画像のようにビジネスメールなどの例文を作成することが可能です。
内容の精度はイマイチなところもありますが、言葉遣いなどは引用できる箇所もあります。
今後はChatGPTの言語モデルがGPT-3.5からGPT-4になることで精度の向上が期待できます。
しかし、謝罪文をChatGPTに書かせるというのは倫理的な面で問題視される方もいらっしゃるかと思います。
ですが、すでに大学のレポートやこういった記事にもどんどんとChatGPTが使われ始めており、いずれは「ChatGPTを使わない方が非効率だ」と呼ばれる時代が来るのは時間の問題とも言えるでしょう。
ChatGPT-4Visionで画像翻訳
ChatGPTのGPT-4V(ision)を活用すれば、画像を翻訳する事が可能です。画像内に書かれたテキストを認識し、そして翻訳する事が可能です。ChatGPT-4V(ision)では、画像を入力する事が出来ますが、DALL-E3では、テキストを入力するだけで、画像を生成することができます。
ChatGPT-4Visionの画像認識を使ってみた!DALL・E3も検証!
ChatGPTでアイデアを得れらる
次のChatGPTでできることは【アイデア編】です。
今までにも様々な文書の作成を行ってきましたが、例文や歌詞、小説などを作成することで最初のアイデアを得られます。
例えば「恋愛の歌を書いて」とChatGPTに打ち込むと次の画像のような回答が得られます。
細かい指示はしていないものの、少し悲し雰囲気と背景がうかがえる歌詞となりました。
他にも恋愛小説なども問題なく作成可能です。
このまま出して人に感動を与えるのは難しいかもしれませんが、最初のアイデアや登場人物の設定の参考にするきっかけとしては十分だと思います。
また、指示の際に「あなたはプロの小説家です。」と追加することで、文章のスタイルがより小説のようになります。
今回は「 あなたはプロの恋愛小説家です。 140字以内で恋愛小説を書いてください。 」とChatGPTに指示をしたところ、次のような回答がえられました。
第三者視点で書かれれていたものと比較し、一人称視点での演出が加わることでより小説らしくなりました。小説家の文章の特徴を再現することで、小説家がが用いるテクニックの一例を発見することができます。
さらにビジネスアイデアなども聴けます。例えば「ChatGPTを活用したビジネスアイデアを教えて下さい」とChatGPTに質問すれば次の画像のような回答が得られます。
実際にChatGPTを活用したオンライン英会話のサービスはもう誕生しているので実は参考している方は多くいらっしゃるかもしれません。あまりにもChatGPTでできることの幅広いため人が思いつかないようなことも回答してくれるかもしれません。
ChatGPTはAPI連携ができる
最後のChatGPTでできることは【拡張機能編】です
ChatGPTは様々な機能と「API」で連携させる事でチャット以外でも使用ができます。
この記事内で紹介したスプレットシートのGPT関数もその一つで、ChatGPTの開発を行うOpenAIがChatGPTで使用されている「GPT-3」のAPIを公開しています。
APIとは簡単に説明するとプログラム同士を接続できるケーブルのようなものだと考えてください。パソコンとマウスをつなぐのにUSBケーブルを使うようにシステムとシステムもAPIで接続することで双方向にデータのやり取りが可能です。
これにより様々な箇所でChatGPTを呼び出すことが可能です。
前述したスプレッドシート以外にもLINEと連携し英会話ができるボットを作成したり、
具材を伝えるとその日の献立とレシピを返してくれるボットなどが作成できるなど、
ChatGPTでできることがそれ以外のアプリなどでもできるようになります。
また本記事のChatGPTでできること【日常会話編】でも紹介したラーメン屋の店主のように話し方をChatGPTに指定することができるので英会話ボットであればニューヨークに住む大学生のようにや、献立であれば母親のようにや、ホテルシェフのようになどのブランディングもできるようになっています。
ChatGPTと連携したサービスの実例
現在ChatGPTとAPIで連携したサービスには以下のようなものがあります
- レシピを提供するチャットボット
- 恋愛相談ができるチャットボット
- SEO対策用文書生成サービス
- AIアシスタント付きビジネスチャットツール
現在このAPIは有料になっていますが、手軽にAIを活用したサービスを展開できるため大きく注目されています。
まAPIで注目されている活用方法にはイベントや博物館などの案内人としての活用です。
今まではパンフレットや館内MAPなどの一方的な説明がほとんどでしたが、AIを活用することで双方向にやり取りが可能な案内を自動で行うことが可能です。
ChatGPTを利用する際の注意点
ChatGPTはできることが多くとても便利ですが、利用する際には注意すべき箇所もあります。
次の5つのChatGPTを利用する上で注意するべき4つのポイントになります。
誤情報の回答
ChatGPTはこれまでに生成された文書を大量に取り込み学習することで、人間の言語処理能力を模倣したものです。人間のような会話を得意としますが、情報の正確性は担保されておりません。
特に人物名や曲名など正解の回答が一つに限られるものに関しての情報は正確性が低い傾向にあります。
専門分野における回答の精度
誤情報の回答と似ていますが、専門分野に関してはそもそも学習のための参考になる文献が少なくChatGPTの知識として学習が不完全な可能性があります。一般的な知識の範囲であれば対応可能である場合が多いですが、ビジネスにおける各業界の知識などの専門領域に関しての回答は信頼性が低い可能性があります。
倫理上不適切な回答
ChatGPTはこれまでに存在している文書を大量に取り込む形で人間の言語処理能力を模倣していますが、参考にした文書の内容に偏りがある場合、出力される回答にも偏りがある場合があります。
実際にこれまでにもChatGPTに限らずさまざまなAIチャットボットで倫理的に問題にある回答を出力してしまう事案がありました。
また、ChatGPTが模倣しているのは人間の言語処理能力であり、人間の感情や道徳観ではありません。ある程度人間の言語処理能力を模倣するにあたりもっともらしい感情表現は可能ですが、本質的に感情や道徳観を有していません。
そのため倫理上不適切な回答を出力する可能性があります。
機密情報や個人情報の漏洩
ChatGPT利用時に入力する質問の内容から機密情報や個人情報が漏洩する可能性があります。
ChatGPTはインターネット上の情報を学習します。利用者が入力する情報も同様に学習のデータの一部になる可能性があるので、機密情報や個人情報を含む質問を行った場合、後に別ユーザーに対して機密情報を反映した回答を行う可能性があります。
ChatGPTに質問を行う際は公開情報など漏れても問題のないものだけの入力が望ましいです。
まとめ
本記事では、ChatGPTでできることを9つご紹介致しました。OpenAIが提供しているChatGPTを使うことによって、普段の業務効率をあげることができるでしょう。
基本的には対話がメインですが、アウトプットの幅が広く応用範囲が広いのが一番のメリットです。APIなども連携すると、ChatGPTできることが広がります。今後もアップデートや改善が見込まれ、活用のアイデアもますます増えていくものと予想されているので、ぜひ使ってみて下さい。
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