2022年現在、仮想通貨の数は1万種類を超えるといわれています。そのなかの一つ、メタヒーロー(Metahero)。注目を集めているメタバースやNFTに関連したプロジェクトであることから、気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、メタヒーローの特徴や将来性、ホワイトペーパーの内容をまとめました。どの仮想通貨に投資するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
本記事では、以下のような内容を解説します。
■メタヒーローとは?
メタヒーローは、ポーランドの起業家「ロバート・グリン氏」によって創設されました。人物や物を3Dスキャンし、実物と変わらないクオリティでNFTトークン化するプロジェクトです。実現すれば、作ったNFTを仮想空間「メタバース」に登場させることができ、ゲームで遊んだりビジネスを展開したりすることが可能になります。
自分自身をNFT化すれば、メタバース内で自分にそっくりなアバターを登場させることもできるでしょう。まるで映画のような世界が楽しめるのかと思うと、ワクワクしますよね。今後さまざまな業界から、注目されることが予想されます。
ちなみにメタバースは、Meta(超越)+Universe(世界)の造語です。NFTは代替不可能なデジタルデータを意味します。
そしてメタヒーローが発行している仮想通貨が、HERO(ヒーロー)です。現在の主な用途は他の通貨との交換やステーキングですが、プロジェクトが発展すれば用途が増える可能性は十分に考えられます。
■メタヒーロー3つの特徴
メタヒーローの主な特徴は、次の3つです。
- スマートステーキング機能が搭載されている
- 大手企業のSONYと提携している
- デフレトークンを採用している
それぞれ詳しく解説します。
スマートステーキング機能が搭載されている
メタヒーローには、スマートステーキング機能が搭載されています。これは仮想通貨HEROの取引で手数料が発生した際に、一部をHEROの保有者に還元する機能です。
つまり、銀行と同じように、保有しているだけで収益が得られる仕組みになっています。保有しているだけで収益が増えるのは、とても魅力的ですよね。
大手企業のSONYと提携している
メタヒーローのメインパートナーは「Wolf Digital World (WDW)」ですが、この企業は日本大手のSONYと提携しています。メタヒーロープロジェクトの実現には、最先端のSONYカメラが200台も使用されているそうです。
日本の超大手企業であるSONYが関わっていると聞くと、信頼度も増しますよね。そのため、今後に期待している方は多いのではないでしょうか。
デフレトークンを採用している
仮想通貨HEROは、デフレトークンを採用しているのも特徴です。デフレトークンとは、発行枚数が減り続ける通貨をいいます。どういうことかといえば、取引の際に発生する手数料の一部がバーン(焼却=流通から永久に取り除くことを意味する)処理されることにより、1枚当たりの価値が高くなる仕組みです。
メタバースやNFTによって需要が増えれば、その価値は上昇していく可能性が十分に考えられるのではないでしょうか。
■メタヒーローの将来性
メタヒーローの購入を判断するにあたり、気になるのが将来性ですよね。果たして高いといえるのでしょうか。2022年8月現在の時価総額ランキングを見ると448位でした。まだまだメジャーとはいえませんが、いくつかの理由から将来性が高いといえます。その理由が、次の3つです。
- 大手取引所「Bybit(バイビット)」に上場
- メタバースの普及やNFTの発展
- ロードマップが明確
それぞれ詳しく解説します。
大手取引所「Bybit(バイビット)」に上場
メタヒーローは2022年3月にBybitに上場しました。Bybitは、シンガポール初の世界的な大手取引所です。上場すれば注目を集めやすくなり、売買が盛んにおこなわれるため価格が上昇しやすくなります。
上場する取引所が他にも増えれば、さらに価格上昇が期待できるでしょう。今後の上場に関するニュースにも注目したいところです。
メタバースの普及やNFTの発展
人や物をNFT化して、メタバース内でさまざまなことを実現する目的で作られたメタヒーロー。今後メタバースの普及や、NFTがさらなる発展を遂げることで注目を集めることができれば、さらなる価格上昇が期待できると考えられます。
特にNFTは個人でも大きな収益を得られるチャンスがあることから、高い注目を集めています。小学生が描いたドット絵に、数十万円の値が付いたニュースを耳にしたことがある人もいるでしょう。
LINEやメルカリなど、企業も続々とNFT業界に参入してきました。さらに発展することでHEROトークンにも注目が集まり、将来的に取引が盛んに行なわれる可能性があります。
ロードマップが明確
仮想通貨のなかには魅力的な内容を発表しておきながら、ロードマップが曖昧で信憑性がないものもあります。そのような仮想通貨の場合は、詐欺の可能性もあるので、注意が必要です。
メタヒーローは、次章で詳しく解説するホワイトペーパーのなかで、明確かつ具体的なロードマップを示しており、投資家からの期待値も高いのが特徴です。
■メタヒーローのホワイトペーパーの内容
仮想通貨を購入する際、事前に確認しておきたいのがホワイトペーパー。どのような目的で作られたのか、実現までの計画や開発者などの情報がまとめられた資料です。ホワイトペーパーの内容が曖昧、またはホワイトペーパー自体が存在しない場合は、将来性が低かったり詐欺であったりする可能性があるので、十分注意しましょう。
メタヒーローのホワイトペーパーには、以下の内容が詳しく記載されており、しっかりと考えられて開発されたプロジェクトであることが窺えます。内容は以下の通りです。
- エグゼクティブサマリー
- 創業者へのメッセージ
- 市場背景
- メタバース・メタスキャン技術
- 将来のユースケース
- HEROアプリ
- トークノミクス
- ゲームプラン
- ビジネスモデル
- ローンチ・トークン配布
- ロードマップ
- チーム
それぞれどのような内容が記載されているのか、簡潔に記載します。多くのホワイトペーパーは英語で記載されていますが、メタヒーローの場合は日本語訳されているので、読みやすいでしょう。公式サイトトップページからダウンロードできます。
エグゼクティブサマリー
エグゼクティブサマリーでは、どのような経緯で開発されたのか、他のプロジェクトとはどのような違いがあるかについて記載されています。ミッションやビジョンも明確に記載されており、最終的には仮想空間メタバースで当たり前に使われる状態を目標としていることがわかります。
創業者のメッセージ
ポーランドの起業家、ロバート・グリン氏からのメッセージが記載されています。ロバート・グリン氏はCodewise社の経営者で、世界的に有名な経済紙「フィナンシャルタイムズ」にも取り上げられるほど豊富な実績の持ち主です。
市場背景
市場背景ではメタヒーロープロジェクトがターゲットにしている市場の規模について記載されています。VRや、NFTなどの市場は今後も拡大が望め、未来が明るいことを解説しています。
メタバース・メタスキャン技術
ここではメタバースが構成する要素を、7段階に分けて解説しています。ブロックチェーン技術を活用することで、メタバースに新たな世界が広がることや、メタスキャン技術がどのような仕様になっているのかも併せて記載されています。
将来のユースケース
将来のユースケースについて記載されています。メタスキャナーは、すでに音楽やゲームで使われている技術です。将来的には普通の人でも安価で、さまざまな用途に使われることを目指していることが記載されています。
HEROアプリ
専用のスマホアプリの開発予定についてです。アプリはすでに実装されており、今後はHEROトークンの管理や保有だけでなく、日常生活で使える機能の実装を段階的に目指すことが記載されています。
トークノミクス
ここでは前述したHEROトークンの特徴(デフレトークンやスマートステーキング機能)や手数料について、図も併せて記載されています。
ゲームプラン
ゲームプランでは、メタスキャナーを世界展開するための方法について記載されています。図を見ると世界の都市部が中心で、東京も該当しています。
ビジネスモデル
メタヒーローのビジネスモデルについてです。プロジェクトをどのように収益化していくのか、収入やコストの仕組みや5年間の収益予測が記載されています。
ローンチ・トークン配布
ローンチ・トークン配布について記載されています。HEROトークンの総供給量は100億枚です。これをどのように分配するのかや、プロジェクトを本格的に開始する際のフェーズについて解説された内容になっています。
ロードマップ
プロジェクトの具体的な進め方について、期間別に箇条書き形式でまとめられています。例えば2022年第1Qのロードマップは、以下の通りです。
2022年Q1
- Metahero 3Dフランチャイズのローンチ
- Metahero 3Dチャンバー拠点の拡大
- ブロックチェーン会合
- ゲーミングカンファレンスと展示会
- チームの拡大
- グローバルプレゼンスとアウェアネスの拡大
- マルチ言語サポートの追加
- ゲームおよび暗号資産の戦略的パートナーシップ
- HEROのVisaとのパートナーシップ
- 2022年ロードマップの公開
- 1億人のユーザーへと拡大する10年プランの公開
引用:METAHERO
チーム
最後はチームについてです。代表のロバート・グリン氏をはじめ、8人のコアとなるメンバーと他のメンバー総勢17名の紹介が記載されています。
■まとめ
メタヒーローは、3D技術とメタバースを活用したプロジェクトです。人や物をNFTトークン化し、仮想空間メタバースでゲームや遊びはもちろん、ビジネスや医療の分野でも活用することを目的として作られました。メタヒーローで使われる仮想通貨が「HERO」です。
まだメジャーな仮想通貨とはいえませんが、今後NFTの発展やメタバースが普及されることによって注目が高まり、価値が上がる可能性は十分考えられるでしょう。ホワイトペーパーにはメタヒーロー開発の目的や使われている技術、ロードマップが詳細に記載されているので、一度確認してみてはいかがでしょうか。
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